ういーくえんど・なちゅらりすと

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ヒメアサギマダラ

2011-09-08 13:29:15 | チョウ
もう10年以上前になるだろうか。
初めてヒメアサギマダラを写した時、私が持っていた古いチョウの図鑑には載っていなくて、たいそう珍しいものを見た気分になったものだった。
実際にはすでにその頃から西表島では発生していたらしいのだが、余計な情報なしで初めて見る生き物に出会えるのは何とも楽しいものなのである。

それでもまだまだ個体数は多くないし、よく似た南方系の飛来種もあり、見つけるとつい追いかけてしまう。
マダラチョウの仲間はどれもきれいで、フワフワと優雅に飛んでくれるので見つけやすいのだが、時によるとなかなか静止してくれず、デジカメではいかんともし難く悔しい思いをするときもある。

もともと長距離移動が得意な仲間のようで、毎年のように南方から飛来して話題になる種類もいれば、本土でも見られるアサギマダラのように長距離移動を繰り返す種類もいる。
ところがチョウの仲間でも非常に体が細く、どこにそんな力があるのかといつも感嘆させられるのだが、その秘密はフワフワとした無理をしない飛び方にあるのかもしれない。
私も細身の体を持っている身としては、見習うべきことだろうか。
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ホソアカトンボ

2011-09-08 13:25:30 | トンボ
ホソアカトンボも日本では西表島でしか見られないトンボ。
独特のスマートな体型と鮮やかな腹部の赤色はとても印象的だ。
ジャングルの中の薄暗い湿地や池が好きで、なかなか明るい日差しの下には出てきてくれないトンボでもある。

西表島では決して珍しいわけではなく、むしろ何カ所か、確実に見られる場所というのもあり、この独特のスタイルが気に入っている私としては、必ず見にいってしまうトンボの一つだ。

そんな確実な生息場所の一つに向かったときのこと。
これが期待に反してほとんど見つからない。
ホソアカトンボが好みそうな薄暗い水面に突き出した枯れ枝の先をくまなく探しても、見つからない。
何かトラブルでもあって減ってしまったのだろうか。
小さな水辺だからしばらく干上がってしまっていたのかもしれない。
少々不安にかられながら水面を見つめていると、バラバラと大きな音とともに波紋が広がり始めた。

マズい!
慌てて木陰に逃げ込むのとほぼ同時に、辺り一面真っ白になるくらいの強烈なスコールが叩き付けた。
雨に濡れぬようにデジカメをかばいながら、ふと水面に目をやると、強烈な雨の中、たくさんのトンボが飛んでいるではないか。
独特の体型は見間違えようのない、ホソアカトンボだ。
大粒の雨をものともせずに、小さな池の上を舞っている。
少なく見積もっても20個体は下らないだろう。

やがて雨が収まってくると、次々とジャングルの中に消えていく。
滑る足場に気を取られつつ、慌ててなんとか数個体写すことができたが、数分後、何もなかったように強烈な太陽が照りつけてくると、そのほとんどは消えてしまった。

明るさの問題か、気温の問題か、あるいは湿度の問題か。
この見事な群飛が毎回見られるとはとても思えないが、活発なホソアカトンボを見てみたい人は、スコールを待ってみるのもいいのかもしれない。
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