埼玉県秩父・長瀞「小さなホテル セラヴィ」の管理人(オーナー)が綴る、日々のあれこれ。
小さなホテルセラヴィの「時を愛でるよもやま話」
雪
突然の雪
外に出るとあっという間に白い世界が出来上がっていた。
セラヴィの前の坂もまっしろ
足跡をつけることがもったい。
外に出る。
目が馴染むまでに時間がかかる。
白で塗り替えられた見慣れた景色は
脳が理解するまでの少し時間がかかる。
この小さな戸惑いが好き。
肩の上にも
頭にも雪が積もる。
この色
この空気
どこかに迷い込んだような
不思議な感じがとても好き。
音もなく静か過ぎる静かさ。
雪が舞う。
白い世界に白い雪が舞う。
音なき音をたてて舞う。
次から次から空からやってくる雪たち
真っ白ではなく
太陽の光のないせいだろう。
少し灰色のような
明るいというよりは
どんよりと白い世界。
雪のおと
しんしん積もる雪のおと
おとなきおとの
この雪のおとが好き。
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