ダブルカチューシャ

目が見えない

小さな字が

見えない

針に糸も

入れられない

 

こんな風になるなんて

思いもよろなかった

 

老眼鏡をかけると

ぱっと明るくなったように

小さな字も

針の穴も

くっきりと

見えてくる

 

当たり前だったことが

当たり前でなくなる

 

それを

小さな道具たちが助けてくれる

 

老眼鏡は遠くは見えない

ぼやけてしまう

近くを見る道具だから

 

それで遠くを見るときは

老眼鏡を

上にあげたり

下にずらしたり

 

お取り寄りの

よく見る光景

 

鼻から少し下げればいいのだけど

ちょっとカッコ悪いと

頭の上にカチューシャのようにせてしまうと

つけていることを忘れる

 

そして

めがね・めがねと探し回る

 

そのうち見つけることを諦めて

予備の老眼鏡をかける

 

そしてまたカチューシャのようにのせると

頭には上には老眼鏡のダブルカチューシャが・・・

 

そんなことあるわけないこと

起りだす

 

そして自分に笑う

おかしくて

ただ素直に笑う

 

まさかの老眼鏡ダブルカチューシャ!

 

歳を重ねるって

新しくて

可笑しくて

なんだか

かわいい

 

歳を重ねると

ありえないことが起こります

枯れ木に花咲く

 

いいじゃない

花と思えば花だもの

 

いっそたくさんの花

咲かせてしまいましょう(#^^#)

 

 

 

 

 

 

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