秩父太織(ふとり)

江戸時代 養蚕製糸を営む農家が
換金できない繭や糸「きびそ」等を利用して
野良着をつくりはじめたのが始まり。

「きびそ」とはお蚕さんが初めて吐き出す糸
いわば綺麗な糸をだすための練習用。
糸は太くて硬く色味も繭ごとに違う。
その「きびそ」の量は
一繭からたった2mg

昔から糸をつむぐのは女の仕事と決まっていた。
そんな繭をあつめて作った野良着は
先ずは旦那さまもの
次は子供のもの
最後に自分のものとなったのだろう。

『秩父音頭』に管理人の好きなこんなくだりがある。
主のためなら 賃ばた 夜ばた
主のためなら 賃ばた 夜ばた
たまにゃ 夜酒も買うておく

女は昼も夜もとよく働いた。
貧しくとも強く温かい
機織の音が聞こえるようだ

『秩父太織(ふとり)』の特徴は
絹ならではの光沢と
まるで綿や麻のような
ざっくりした温かみのある風合いの両方を重ねもつ。
この技術を復元し
現在後継者である二人の女性職人によって
今も生産が続けられる。

明日から秩父のツグミ工芸舎にて展示される
ワークショップも3月30日には行なわれる。
とっても興味があるのだか日曜日のため行かれない残念。

『かぎろひ 秩父太織(ふとり)石塚工房』
3月28日から4月9日ツグミ工房舎にて
詳しくは0494-26-6205



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