ひよりみ日記

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セルロイド・ドリーム(HP)

人間の條件

2015-08-01 23:45:43 | Weblog

丸の内ピカデリーで「人間の條件」(1959年~1961年)
第1部~第6部、上映時間9時間45分を観てきました。
私が高校生の時にテレビ版「人間の條件」(TBS1962年)を観て、
軍隊の内務班の陰湿ないじめに衝撃を受けました。
その後、五味川純平の原作を2、3度読みましたが、
映画が劇場公開されたときは私は中学生だったので観ていません。
今回、「人間の條件」全6部を一挙上映するというので、
10時40分~21時30分の長丁場を観てきました。

南満州の鉱山会社で労務管理の仕事に従事する
梶(仲代達矢)は招集免除という条件で、
妻・美千子(荒珠三千代)と共に北満の鉱山に赴任する。
過酷な労働にあえぐ工人たちのために、
梶はヒューマニズムを持って待遇改善に努力するが、
逃亡の濡れ衣を着せられ処刑される工人をかばったために、
招集免除が取り消され、美千子と引き離される。、
軍隊に入隊すると内務班の陰惨ないじめが待っていた。
梶は軍隊生活の中で次第に人間性を喪失してゆき、
最後はシベリヤの収容所から脱走し、
妻・美千子の元に戻るために、乞食に落ちぶれて雪の荒野をさまよい・・・・。

朝から夜まで上映の長い映画でしたが、
仲代達矢の演技が素晴らしかったし、
共演者が佐田啓二、淡島千景、山村聡、田中邦衞、河津祐介、
高峯秀子、中村玉緒、有馬稲子、多々良純、南原宏治・・・と、
多士済々、豪華な配役には目を奪われました。
映画の長さを感じさせないすごく良い作品でした。 

コメント (2)
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