録画機器を持っていないので、寝坊してはたいへんと午前5時前に起きて、
テレビの前に三脚を立てて、6時半過ぎの放送を待っていました。
今までテレビの取材はたくさん受けましたが、
セルロイド人形の制作工程をすべて試してみたいと言ってきたのは、
TOKIOのリーダーただ一人です。
最初にミーコのプレス成形をしました。
リーダーは型の試し打ちをしないで、いきなり本番の成形を始めたので、
炉から吹き上がる炎と焼けた金型の熱さに「熱い、熱い」を連発していました。
金型をプレス台においてプレスするときに、
セルロイドの間に空気を吹き込まなければならないのですが、
熱さに根を上げていたリーダーはそれを忘れたので、
成形したミーコは膨らまずにのっぺらぼうになってしまいました。
この場面はとても面白くてスタジオも大笑いでしたが、
私もふきだしてしまいました。
失敗したのでもう一度、やろうかと言ったら、
これはこれで面白いので、次の作業に移るということになりました。
リーダーは成形したミーコをばらしてバリ取りをし、
スプレーガンでミーコの髪の毛の塗装をしました。
そして、顔を描いて、ゴム紐で手足の取り付けるところまでの、
すべての作業を練習なしのぶっつけ本番で体験しました。
ギターのピックは今でもセルロイドが一番、良いと言っていました。
私はテレビはあまり見ないので、リーダーのことは取材を受けるまで知りませんでした。
リーダーは傲慢なところのない、さわやかな人という印象を持ちました。
リーダーにサインをお願いしたところ、応じてくれそうだったのですが、
付き添ってきたマネージャーにそれは駄目だと断られました。
ちょっと残念な思いをしましたが、内容の濃い充実した取材でした。
リーダーの取材の数日後に静岡県小山中学校の生徒さんが体験学習に来ました。