雫井脩介の同名小説を堤幸彦が実写化したサスペンス。息子が行方不明になり、友人を殺した犯人かもしれないと疑われる話。
しんどくて苦しくて、途中ちょっと見たことを後悔しそうになった。殺したか殺されたかどちらかなんて待っている日々がつらすぎて。マスコミや野次馬やネット民にも追い詰められて。でも殺人犯でもいいから生きててほしいと言い切る母親にはモヤモヤした。殺人犯になるくらいなら死んでてほしいという妹の気持ちのほうがまだわかる。父親は生きててほしいけど殺人犯だとは思いたくないという感じかな。
つらい結果にはなったけど、家族が思うとおりの息子のままでよかったと思う。これなら母親も消化していけるかな。息子を信じてくれていた同級生がいたことも救いになるかと。本当に殺人犯だったら、妹が懸念したとおりの地獄のような日々がずっとつづいていたはずだし、母親だって生きていてよかったなんて思えなくなっていたかもしれない。
しかしマスコミも野次馬もネット民も犯人扱いして迷惑かけて謝罪しろよと思う。しないだろうけど。家にらくがきしたやつとかネットで度が過ぎたことを書いたやつとか訴えてやればいいのに。とはいえ訴えるのも大変だからね…。