瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

そのままに

2019-05-18 19:43:41 | 随想
足るを知るってなことをいいますね。で、それはいいことだト。そうあるべきだト。んなこと、どうだっていいじゃねぇかってぇ思いますねえ。大きなお世話。我慢強いるようなモノ云いはおかしい。無理を押しつけんなってぇ思います。

いや、足るを知っている人はそれはそれでいいんですよ。でもこの言葉は、あれも欲しいこれも欲しいという人に対する戒めとして使われるでしょ? 欲しいって言ってる人に現状で満足しろってぇニュアンスで使われる。それが大きなお世話って言ってるんです。欲しけりゃ欲しいでいいじゃねぇかってぇことです。

足るを知ってるのがよくて、満足を知らないのが駄目ってことはありません。どっちだっていいんです。どっちがいい悪いってぇことはない。こんなことにいいも悪いもありゃしません。

いい悪いって言うんなら、欲しいのに足るを知ってるような振る舞いをしたり、満足してるのに踊らされるようにあれこれ手に入れようとするってことが悪い。自分の本来の在りようをねじ曲げる、嘘をつく、そういうことが悪いことです。それは自分という在りようを否定していることですからね。存在しながら存在を否定するなんざぁバカげてる。そんなことはよくありません。

だから欲しけりゃ欲しいでいいんです。充足してるなら充足してるでいいんです。どっちがいいじゃない。自分の在りようを素直に示すのがいい。それを表現するために自分は存在しているのだから。

欲望のままに生きては破滅するかもしれないではないか。だったら破滅すればいい。現状に満足していては成長がないではないか。だったら成長しなくていい。そういう在りようなのだから仕方がない。在りようそのままにするだけ。嘘はいけません。本当を生きるだけです。





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