瓢簞舟の「ちょっと頭に浮かぶ」

こちらでは小説をhttps://kakuyomu.jp/works/16816700427846884378

カラフル。そして……

2018-12-16 09:59:44 | 随想
味方を作るってぇことは敵を作ることにもなりますな。周りがみんな味方ってぇこともないことはないでしょうが、なかなかに難しい。

美しいを規定すれば、そこからはみ出たものは醜いことになります。
善悪もまたしかり。

私たちは世界を二分しますな。分離させちまう。対極を作るのが好きなようでして。で、極を作っておいて、そして対立させる。対立、相容れないものを拵えるもンだから争うことになっちまう。

極を作んなきゃいいンですよ。作るから分離しちゃうンですから。
あれとこれは違うってぇだけのことでしょ? 極に引き裂くこたぁない。違うなら違うでそのまんまにしときゃいい。

極に引き裂くことなく、そのまんまにしときゃ違うもんがあちこち散らばってるだけ。違うもんがいろいろあるってぇだけ。それだけです。対立なんぞしやしません。

違うもんがあちこち、いろいろある。カラフルなもンです。二分して二色にするより楽しいに決まってます。
そして多彩な絵柄はとどのつまり一色に還元されます。一色というより光ってぇいうほうがいいですか。光をプリズムで分解すりゃ七色になるでしょ? その逆ですわな。カラフルが光に還る。

分離させなきゃ、世界は光輝きます。


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