やっちゃんの叫び

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第十九話 「明石焼き初体験悲話」ほか

2012-04-02 11:49:04 | 日記
第十九話「明石焼き初体験悲話」 

 忘れもしません、西宮の中心街で仕事をしていたときの事です。

 この日は忙しく、昼時もとっくに過ぎ、腹はペコペコ、低血糖症状が出かかっています。一杯飯屋を探すのですが、見つかりません。とうとう膝がガクつてきました。

ようやく目に入った藍染めの暖簾、もーう我慢できず、その店に飛び込んだのです。(^_^)
 倒れかかるように(気持ち)椅子に座り、おもむろに周りを見ると・・・
店内は薄暗く、片隅に老夫婦のお客が一組いるだけ。

 早速、壁のメニューを見てみると、どれもこれも、明石焼き○○の文字ばかり。

(ええーー?)ここは、明石焼きの専門店だったのです。

 一瞬「しまった!出よう。」と、思ったのですが、既に腰掛けているし、カウンターの向こうから、老人がじーっと私を見ています。
(万事休す、へびににらまれたカエルでした!)(-_-;) 

さて、早く注文をしなければ・・・「明石焼き?たこやき?お好み焼きみたいな物か?それとも・・・・? 頭の中はパニック状態!(-.-)
焦る気持ちで、やっと出た言葉が「あかしやき一人前おねがいします」でした。

 やがて、老婦が持ってきたものは・・・片足しかない朱塗りの板に乗った秋田の
かまくらのミニチュアみたいなたこ焼き(?)6こ、と湯のみ(?)とおてもと。(@_@)

 湯のみを覗くと中の液体は薄茶色。どーもお茶ではなさそーだ。
では一体どうやってたべるんだあー!???(-_-;)

もう腹も頭も更にパニクリ状態!!泣きたい気持ちで、ついに出た言葉は、

「あのー、これ、どうやって食べるんですか?」(-_-;) 
 
 ジーッと私を観察(?)していた老店主は、ぼそっと「それに付けて・・」だって・・・。

うふぇー、なんてこった?!

・・・・・・・これが、私の明石焼き初体験です。

 その時の、印象ですって? フニャフニャしてて、たこ焼きより軟く・・・
流し込む様に食べたので・・・味はよく分かりませんでした。

   

 
第二十話「おばけ」 
        
  休日には、時々、女房とスーパーなどに買い物にいきます。
付き合うのはあまり好きではないのですが、楽しみが一つあるからです。
 それは、鮮魚コーナーを見て回ることです。

  先日のことです。大好きなメバルの姿が無くて寂しかったのですが、
 ふとみると、「しろいもの」がパックされていて、「白身鯨」とラベルに
 書かれています。よくみると、酢味噌を付けて食べると美味しい「おばいけ」です。

  へえー売手はいろいろネーミングするなーと感心しながら、女房に「これは何だ?」と訊いたところ、「おばくじら でしょう!」の即答。

 この返事にまたビックリ! 子供の時、そう言っていたとか。

 では、クイズです。関西では、なんというでしょう?・・答えは、「お・ば・け」
 これは、しっかり、確認しましたので、間違いありませんよ。

  他に、クジラの舌のことは 「さえずり」 というそうです。このネーミングには感心しました。

 ところかわれば、呼び名も様々。魚のネーミングは特に面白い。
それだけ、日本は海の恵みに生かされている、ということでしょうね。


      
 第二十一話「くさや」

  東京都三宅島周辺で地震が頻発し、住民避難の話が出ていた頃のことです。

  某先生との会話の中で、突然先生が「新島が心配だ」といいだしました。

   私も「そうですね」と相槌を打ったのですが、なんと、先生は
 「くさや」が食べられなくなるかもしれない、と心配していたのでした。

  先生によりますと、新島でそれが作られているのだとか。
 
  そういえば、関西にいて知ったのですが、それは日本3大臭い物の1つですね。

   私は熊本に帰ってからはじめて、たべました。こっそり、女房が居ないときを
  見計らい、マンションの窓を開け放って焼き、焼酎の肴にして・・・・

   確かに、臭い!強烈です! 1番ですね。
   
 食べてる自分はいいが、あのムロアジを醗酵させた臭いは、納豆の比ではありません。確かに、回りの人は、迷惑するだろうと思います。女房も帰ってくるなり、くさい!!です。

 ところで、「臭い物」には、なれずし、と鮒ずしがあります。

  「なれずし」はさばを醗酵させた物で(なれとは、醗酵させるという意味で、
  和歌山県が本場だったと憶えているのですが・・・・)製造元から
  直送してもらった事もあります。我が家では全員(子供も)喜んで食べました。

 このことを関西の同僚に話したところ、「よう、あんなものたべるなあ」ですって。

  関西は納豆が嫌い・・・と同様、臭い系は苦手のようです。

  先日、テレビで、「ふなずし」を作っているところが映っていました。
 琵琶湖で取れたメスのニゴロブナを、塩付けで1年間かけて水抜きし、次にご飯と乳酸菌をつめてまた1年間寝かせるのだそうです。
 だから、2年前のふなを食べている事になるんですね。

 味の方は・・・とにかく、塩っぱい、岩塩をかじっているみたいです。

千年の歴史があるそうですが、最近この鮒もあまり捕れなくなっているそうですね。
 

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