今日は、ある記事をキッカケに子供の頃から行ってみたかった施設に行ってきた。
そこは、市内のとある港の隅っこにある「動物管理センター」。
ここで毎週第2土曜日に里親譲渡会が行われていて、
今日は雨降りだったので問い合わせてみると 『9:30~12:30までやりますよ!』
とのことだったので、急いで支度をして出掛けた。
10時手前頃に着いたが、すでに施設の入り口は仔犬を見に来てる人でいっぱい。
ほとんどが、ご年配の夫婦か子連れの家族。
←少し大きな兄弟らしき2匹。
人々の目線の先には、まだ生後数ヶ月足らずの仔犬が、それぞれのサークルに数匹ずつ入れられたいた。
人間をジッと見つめてる仔犬もいれば、ブルブルと震えてサークルの隅に固まっている仔犬もいる。 今日は雨で少し気温も低かったし、こんなに人が大勢いる中で不安な気持ちでいっぱいなはず。
↑譲渡会に出される前に水で体を洗われた仔犬達。
この譲渡会に出せる犬は生後4ヶ月以内の仔犬のみだそうで、
生後6ヶ月の犬を連れてきていた人が居たが、やはり皆、生後2~3ヶ月の仔犬をもらいたい人ばかり。 ある程度、体が大きくなった犬の新しい飼い主を見つけるのは困難にみえた。
↑なぜかこの3匹の仔犬だけはオシメをされてました。
そして、少しでも血統が濃い生まれの仔犬には人が多く集まっていた。
シーズーとマルチーズのMixの仔犬がいたけど、譲渡会が始まってアッという間に飼い主さんが決まった。
その光景を見てると嬉しいやら何やら複雑な気持ちになる。 でもこれが現実なんだろう。
←生後間もない仔犬は人気でした。
←仔犬を選ぶ目は皆さん真剣です。
もちろん純粋なMixの仔犬も、次々と里親さんが決まっていった。
それはもう淡々としたもので、
施設の方が 『この仔犬を希望の方~』 と仔犬を上に掲げて、誰かが手を挙げればそこで飼い主決定。
誰も手を挙げなければ、仔犬はまたサークルの中に戻される。
それの繰り返し。
↑新しい仔犬が連れて来られると、皆さん一斉に集まってきます。
もし、1匹の仔犬に欲しい人が集中すれば抽選となる。
私はその光景を見てるうちに、なんだか妙な気持ちになった。
それは 「生」と「死」が決められる瞬間だったからかもしれない。
↑ひと固まりになってる兄弟達。 10匹近くいたうち、4~5匹がもらわれていきました。
これから新しい家族のもとで、たくさん思い出を作りながら生きて生涯を終えれるコと、
何ひとつ犬として生きれないまま、暗いガス室で短い生涯を終えるコ。
このどちらかの道が決定されてしまう瞬間。
それは、私が想像していたものよりもずっと淡々としたものだった。
↑上から2番目の画像の仔犬。 終わり頃には1匹になってました。
譲渡会が始まって1時間過ぎた頃から人もまばらになってきた。
空になったサークルも片付けられていく。
仔犬の里親になった人はこの後、犬を飼うにあたってのしつけやマナーの講習会が行われる為、一気に人も減っていった。
↑少し施設の奥に入ると、里親募集中な成犬の為の囲いが設けられていました。
←奥には1匹の黒いダックスが。
←どちらの犬も首輪をしていました。
5匹ほど仔犬を連れて来たのに、1匹ももらわれてないサークルがあったので、
このコ達を連れてきてた方に詳しく話を伺ってみると、
自分の飼っているメス犬と、どこか知らないオス犬との間にできた仔犬達だそうだ。
それよりも私が心配に思ったのは、この仔犬達を連れてきた方。
すでに仔犬達に”情”が移ってしまったのか、その中の1匹をずっと抱きしめていた。
すかさず管理センターの方に、仔犬をサークルに戻すよう注意されるが、
それが可哀相に思うのか、なかなか自分のもとから仔犬を離すことが出来ない。
その後も、何度となくセンターの方に注意されていた。
その気持ちも分からんでもないけど、
こんな場で仔犬達に”情”を与えることよりも、新しい飼い主さんを早く見つけてやる事の方が大事でしょうに。
この後、この仔犬達がどうなったのかは不明。1匹でも幸せになってて欲しい。
当然、里親を希望する方のほとんどが、成犬になった時の大きさを知りたがる。
どちらかというとメス犬よりもオス犬の方が人気があった今日の譲渡会で、
母犬と父犬の犬種や体型が明確でなく、仔犬達はすべてメスばかりなこのコ達のもらい手が見つからないのは、残念だが仕方のないことなのかもしれない。
←この額の写真を見て驚いた。
そうなんです。ベリーの訓練の先生の愛犬ダイクもこの譲渡会で先生と出会ったのです。
仔犬以上に仔猫もたくさん里親募集としてケージに入れられていた。
たくさんの方が仔犬・仔猫をもらいに来てはいたけれど、それでも最後まで残ってしまうコは当然いる。
『終了時間までねばりましょう』 とボランティアの方達は口々におっしゃっていた。
命を粗末にする人もいれば、命を助けようと奮闘してる人もたくさんいる。
今日はその光景も垣間見た。
私は最後まで居ることができなかったので12時過ぎ頃には施設を後にしたのだが、
ただ見てるだけの自分が、居たたまれない気持ちになったのも本当。
何度となく 『1匹もらってくれませんか?』 と聞かれても
私は首を横に振り続けることしかできなかったのだから・・・。
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今日の出来事は、数日前にコチラの記事を読んで触発されました。
しかし、建物の奥まで入る勇気は今日の私にはありませんでした。
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「どうぶつたちへのレクイエム」と言う本を
借りてきて読んだばかりで
今日のこの内容を読みとっても
胸が詰まる思いでした。
動物は人間を決して裏切らない
裏切るのは人間。
いらなくなったから・・・
勝手に産んじゃって困ったから・・・
引っ越しで飼えなくなったから・・・
理由は様々ですよね。
人間の勝手な理由で
何の罪もない命が無くなっていくというのは
本当に憤りを感じます。
かといって・・・
私もBerry mamaさんと一緒です。
もう一匹飼うなんて出来ないし・・・
ホント、こう言う現実が有るというのは
悲しいですよね。
そんなことがあったのですね。辛い事を思い出させてしまい、すいませんでした。
我が家も過去にこのセンターに犬を連れて行く寸前まで葛藤したことがありました。(思い留まりましたが) 成犬に新しい飼い主が見つかる可能性はほとんど「無い」に等しいことをこの土曜の日に実感しました。近代的なデパートやテーマパークが次々にできていくこの市内の隅っこに、ポツンとあるこの施設のことを知っている人はどれくらいいるのでしょうね・・。
「どうぶつたちへのレクイエム 」
テレビで以前に紹介されてたのを見たことがあります。 私の県は動物の殺処分数が全国でもワーストに入ります。ローカルテレビでもその特集が組まれることがあり、その際にこの本が紹介されていました。
人を例に出して自分を棚に上げるつもりはありませんが、近所に「大きくなったから世話が大変になった」という理由で自分の犬をセンターに連れて行き、処分した方がいます。もう年配の方です。
「じゃあ、あなたももう歳だからお世話が大変なのでセンターに連れて行きます。新しい家族にもらわれてください。」 と自分の家族に言われたらどうするのでしょうか。
口がきける人間だから当然抵抗しますよね、「見捨てないでくれ」と。
でも犬は抵抗するどころか、自分が処分されてしまうことすら知らないまま苦しみもがいて死んでいく。
「いらなくなったから処分してもらおう」
私には少しも理解できません。
小さい命に対して私も含め、人間は本当に無力です。でもできることはあります。
私はまたセンターに行くつもりです。
譲渡会をお手伝いに行ったことがあります。
その譲渡会では、連れてきた人が責任もってまた、連れて帰るというルールでした。
それでも…やっぱりその後の子犬たちが心配でした。
ここで決まらなかったらどうなるんだろう…って。
胸が痛いです。
どうしたらよいのでしょう…
>連れてきた人が責任もってまた、
>連れて帰るというルールでした。
私が今回行った譲渡会も、そんなルールの上だったのかもしれません。ボランティアの方が多くいましたので。ここで決まらなくても、ネット上などで里親を探せるかもしれないですものね。
仔犬をもらいに来ていた方はたくさんいましたが、それでもサークル内の仔犬の数には足りない人数でした。
本当にどうしたらよいのでしょう。この日から自分にできることを考えてます。何かはできるはずなので・・