9月3日、この日は一日中降ったり止んだり豪雨だったりだった。
道道13号で標茶へ、そこからR391で釧路に向かう。
ここまでは、対向車のしぶきが、シールドに付いて、乾いてしまい、
閉口した。ここで、頭が良くてよかったな、と思った。
いいアイデアが浮かんだのだ。コンビニに寄り、台所用スポンジと、
ミネラルウォーターを買い、水を含ませて、タコメーターとスピード
メーターの間に挟んだ。これで拭いてみると、けっこううまくいった。
標茶から少し走った所の右側に、湿原の展望台の看板が有り、乗用車
10台分ぐらいの空き地があった。
たぶん塘路の手前のサルボという所だと思う。
30メートルも歩くと、そこからは斜面に張り付けたような、板造り
の階段が40メートルぐらい続く。ちょうどアパートのはじに有る階段の
のようだ。
手すりの造りから、これは造園業者ではなく、大工さんの仕事のようだ。
たぶん、板にカンナをかけてしまったようだ。
濡れているので、しかも谷側に傾いているので、かなり危ない。
無理して行かない方がいいかも。崩壊するかも。
階段が終わって、すぐ尾根に着いた。そこの標識には左右どちらにも、
800メートルぐらいで、展望台がある、と書いてある。
どちらも、うっそうとした原生林だ。
右側が少し近いので、右に行ったら、すぐに水溜りが有り、鹿の足跡が
いっぱいある。
そのなかに二つだけ何か分からない、丸い足跡がある。
二つだけと言うことは、狭い小道とはいえ、横切ってはいないことになる。
藪の中から、二歩だけ出て、引き返したのか?。
雨降りなので、だれもいない。
すかさず、引き返した。一目散で、すべる階段を引き返した。
たぶん正解だったのだと思う。
家に帰ってから半月たった頃、標茶で熊に襲われた。と言う
ニュースをテレビがやっていた。
教訓、誰も居ない林には、入るな。