ライフ・イズ・ビューティフル

　１０日から１２日までの３連休は、どっぷりと子どもと過ごした。



　朝の散歩。

　私は健康のために少し早足のウオーキングをイメージして出発したが、子どもと一緒に歩いて分かった。せっかくの散歩、早足なんてもったいない、と。

　丸みを帯びたどんぐり、明るい色の石、動物の形っぽい雲、凍った水たまり、風で倒れたたて看板…。息子にとっては、すべてが新たな発見であり、観察の対象である。


　散策って、実はこういうふうに楽しむものなのか、と再認識した。

　旅行も、移動速度が速い乗り物ほど出遭いも発見がない。




　息子との散歩は、少しでも興味を引くものがあるとなかなか前に進めない。実に有意義な散歩である。


　１周１キロもない公園を小一時間かけて歩いた。



　ご飯を食べたあとは、別の公園でボール遊び。

　こちらも、いろいろな遊びを発明。そうか、球体を使うとこんな遊びもできるのか！


　飽きない。こんなに新たな遊びを発見できるのだから、飽きるはずがない。






　「子どもの頃って、こんなに楽しかったっけ？」


　息子と過ごしているうちに、４０年前の楽しい日々が蘇ってきた。



　



　薄暗くなってしまった家路。息子と手をつないで歩いていると、「ライフ・イズ・ビューティフル」という言葉が、ふと、頭の中に浮かんできた。



　「ビューティフル」を感じることがあるから生きているんだなぁ、人は。ブツブツ言いながらも。



　あすは早起きして、出勤前に雪合戦をしなくてはならない。


　早く寝よう。