きのう2月14日、午後8時過ぎに帰宅した。玄関を開けるやいなや、「おかえりー!」と息子の声。声が躍っている。何か、報告事項がある。
「きょうね、持久跳び2分できたよ!」
なわとびのことだ。
翌15日は校内なわとび大会。
2ヶ月ほど前から練習を始めた。初日、買ってきたなわの長さを決めるのにまず悪戦苦闘。私が小学校時代の記憶を呼び戻して教えたが、その日は結局、1回も跳べなかった。
先月から学校で指導を受けるようになり、次第に1回、2回と跳べるようになった。
先月末の休みの日、家の駐車場で練習したときに付き合った。1時間以上続けたが、続けて跳べた回数は最高17回。時間でいうと、20秒あるかどうか。
それから半月、親も知らぬ間に練習を重ね、2分も跳べるようになったのだ。
うれしいはずである。
「すごいな、頑張ったんだな。お前ならできると思っていた」
以前の息子ではない。喜びを素直には顔に出さない。
「そうでもないけど」
が、鼻が大きくふくらんでいる。目も、輝きを押し殺すので精いっぱいだ。間違いなく、この1ヵ月間努力したのだ。最近では一番うれしがっている。
◇
ふろの中で足、布団の中では手首をマッサージしてあげた。
「すごくうまく跳べる夢を見な」
「分かった」
読み聞かせ無しで消灯。息子から消灯をせがんだ。初めてのことだった。
すぐに、暗闇に息子の寝息が響いた。
◇
2月15日は、息子の誕生日でもある。
1週間前に「もうすぐ誕生日。7歳だ」と話を向けたら、「うん、それになわとび大会の日だ」と返してきた。
「誕生日」であることより「なわとび大会当日」であることの方が重要なようだった。
「男の子、バンザイ!」ってとこですなぁ。競争好きでよかった。
◇
で、2月15日。現在、午後8時過ぎ。これから帰宅する。結果はともあれ、良い誕生日に違いない。
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