大阪・寝屋川市で中学生が殺害・遺棄された事件で逮捕された容疑者が、福島県で除染作業員として働いていたという。これを受けて、除染作業員全体を犯罪者扱いするような声が高まっている。
職業蔑視ではないか。
確かに、素行の悪いヤツもいる。が、それはどの職業でも一緒。
反社会的な組織とつながっているヤツもいる。でも、それは芸能人やスポーツ選手にもたくさんいる。
号泣したり、恫喝したり、ごまかしを押し通したり、セクハラしたり、公費を私物化したり、傷害事件を起こしたり、地方議員や国会議員のほうが、除染作業員より悪質分子の割合が高いのではないだろうか。
福島県に住む者として、除染作業員には感謝している。
酷暑の中や酷寒の中、本当に一生懸命に働く除染作業員を多く見てきた。
だいたい、今後も税金にたかろうと声を荒げている自主避難者より、福島に働きに来てくれた除染作業員のほうが県内在住者のひとりとしては、感謝に絶えない。一生懸命な姿を崇高だとさえ思う。自分の判断で住む場所を変更したのに国民共有のお金を自分の生活費によこせって…、そんな人より。
実際、福島県内に住む子どもたちから除染作業員への感謝の手紙も複数見たことがある。除染作業員は自分でかせいでいる。自主避難者も自主生活しなくては。
ともかく、除染作業員は現在の福島で必要とされている。この殺人事件で、情緒的に、一方的に、「悪」を仕立てあげてはいけないと思う。
除染作業員の意欲を殺ぐことなどないようにしたい。
少なくとも、除染作業員より上質な議員より、議員より上質な除染作業員のほうが、割合として多い。という印象。
一方、自主避難の人には「自主」の部分をもっと強く認識していただきたい。この人たち、しゃべるのは自分の権利のことばっかりだから…。
強制で避難させられた人は多くを語らないので、いかにも対象的だ。帰郷を望みながら亡くなった人も多い。
私たち、福島に住む者たちは、除染作業員たちに本当に大変な仕事をしてもらっている。
口下手な除染作業員たちの代弁をさせていただいた。
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