アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

定期預金

2010-06-11 | Weblog

 人生の醍醐味とは忘却にある。


 などと語ってしまいたくなる、そんな気分。


 人生の機微というか、ささやかながらうれしいことがあった。


 定期預金である。


 先月末、実家に帰ると定期預金の満期を知らせるはがきが3通届いていた。

 10年前の4月、一人ぼっちの出張所に赴任したばかりのとき。まだ独身だった。お金に余裕があったので、毎月1万円ずつ定期預金を積むことにした、みたいだ。


 その後、4回の引っ越しを経て、結婚をして、子どもができ、職種も変わった。定期預金のことはすっかり頭の中から消えていた。


 それが満期を迎え、10年の時を超えて、私の下に舞い降りてきたのだ。


 本来、自分で出したお金なのだから損得はない(厳密には300円足らずの利子が得になるが…)。


 しかし、自分の財産としてまったく失念していたのだから、「得」である。


 しかも、女房に知られていない、「私固有」の財産なのである。



       ◇


 10年前、4月から始めて何ヶ月間定期を積んだのか覚えてはいないが、満期を迎えるたびにそれを知らせるはがきが届くという。


 この2日間(10、11日)、お金を使っていない。お小遣いをもらえないのだ。

 女房に知られていないタイムカプセル。まさに「埋蔵金」。


 忘れていると、いろいろな幸福に出遭えるなぁ。
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