アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

「オリンピック」は、でかい「国体」なのだ

2008-08-24 | Weblog
 ええっ! オリンピックって、もう終わりなの?



 そういえば、高校野球もいつの間にか終わっているし。


 特段の関心をもって見ていたわけではないのだが、なんだかさびしい。スポーツくらいしか、見るものないから。最近のテレビは。



    ◇



 しかし、中国の大会運営や中国の人たちの応援マナーの悪さについての指摘が多い。



 「何を今更」と思うのですが。



    ◇


 まさか、マラソンの出発点となった「広場」で、戦車が若者たちを踏み潰した事件を忘れたわけではあるまいし。

 近いことろでは、サッカーアジアカップでの、劣悪極まるファンたちの態度を忘れたわけではあるまいし。



    ◇


 中国の人々だけが特別であるとは言わない。


 現在は先進国と呼ばれる欧米諸国だって、私たち日本だって、ああいう時代はあったはず。




 あの国は、今がそういう時代の国なのだと思う。



     ◇


 そんな現状の、そんな政治体制の国をオリンピック開催地に選んだのだ。

 報道規制がどうの、国民のマナーがどうのと言うのは、まさに「何を今更」だと思う。



     ◇


 「国家意識の発揚にスポーツを利用している」なんていっている人がいる。


 当たり前じゃないか。開催国はどの国も同じ意識を持っているはずだ。


 だいたい、「スポーツを政治に利用している」なんて言っている人でも、メダルの色や数に執着している。自分こそが国家意識の権化となって、熱心に日の丸を振っている。思い通りの結果を残せなかった自国選手を誹謗中傷している。



     ◇


 だいたい、日本国内で持ち回り開催している「国体」。あれこそ地域意識の高揚を目指しているじゃないか。

 絶対に開催都道府県以外は優勝しないし、大会の運営や大会施設の建設で地域を潤そうとする目的は、明らかに政治や経済にスポーツを利用している。






 さらに、国体での開催地優勝だが、多くは能力の高い選手を開催地以外から引き入れているからじゃないか。国体開催の何年か前に、「なんとか協会」に採用して。


 一般の就職希望者を締め出す、明らかな不正採用ではないか。教員採用試験も「何を今更」と思うのだが。



 高校野球の特待生を「地域の代表ではない」なんて問題視しているが、そもそも国体はどうなんだ。大人だけいいの?



     ◇



 そもそも、あの政治家だって、あの社長だって、世襲。つまり縁故採用という不正採用。

 あの国の国家元首だって、そっちの国の大統領だって、みんな「不正採用」。



    ◇


 なんか、いろいろ考えてたら、オリンピックの競技者たちが哀れになってきた。いや、哀れなのは政治家や運営者たちか。




 競技者には、真摯な心で拍手を送りたい。
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