ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
聖イレーヌに介抱される聖セバスチャン
この絵では
三島由紀夫さんが
グッとくることは
なかったと思います。
だって女達が主人公ですもん。
殉教といわれるからには
死んでしまったはずなんですが
この絵では脈を取ってみれば
まだ生きている・・・
すなわちキリストと同じ。
復活。
復活や再生に携わるのは
必ずや女達ということに
なるのでしょうか。
女性の持つ
子供を生み出す神秘の力が
それだけ期待されていた証?。
(その割にはずいぶんと虐げられてくれたものですが)
これは物語としては
人々のこうであって欲しかったと言う願い
サイド・ストーリーに当たるのでしょう。