滋賀県東近江市能登川町。
広島県尾道市から移ってきて、2019年1月からここに住み始めた。琵琶湖の東岸。戦国時代は東国武将が京への道を争った場所。
今年(2021年)7月から、さらに愛媛県松山市に移っている。その話は次回にして、
今回は、この能登川で楽しんだウォーキングルートを紹介しよう。
すぐ近くに安土城がある。
安土城は高さ200m台の山。それを見下ろす山が繖(きぬがさ)山。標高423m。
戦国武将六角氏が居城とした。城の名は、観音寺城。みごとな城址と屋形跡がある。
菩提寺観音正寺は今も続く立派な寺だ。
繖山に北側から連なっている標高267mの小ぶりな山を猪子山という。ここも霊山。
まず北端に豪族佐生氏が築城した佐生日吉城址があり、尾根を行くと北向岩屋十一面観音に辿り着く。
琵琶湖側から登ってくると途中に岩船神社、上山天満神社、古代古墳・巨石群がある。
山全体が霊的パワーで満ち満ちているのを感じる。
さらに尾根を伝って繖山を目指すと、途中に平安の昔の逸話が伝えられる雨宮龍神社、
そこで聖徳太子ゆかりの石馬寺や近江商人屋敷のある五個荘側に下るルートと、まっすぐ進んで観音寺城址を目指す尾根縦走ルート、
もう一つ琵琶湖側に降りて須田不動滝、安楽寺に向かうルートに分かれる。
尾根を縦走すると繖山の南西端がほとんど安土山に連なっている。
が、しかし、一度山を下りて、立派な信長記念館にも立ち寄って安土城址に向かう。
安土城址はけた違いだ。何もない中世の小さい山にいきなり荘厳な城が築かれて、その2年後、謎の火災で消滅した。
歴史のその一瞬のまばゆい輝きをリアルに感じ取れる。凄まじい、の一語。
安土山を下りて、よし笛サイクリングルートに沿って琵琶湖の内湖である伊庭内湖の能登川水車を目指す。
そこを過ぎていよいよ琵琶湖岸に出て、対面の比叡の山々を見ながら湖岸を歩く。
愛知川が琵琶湖に流れ込むところの運動公園から愛知川を上る。
栗見大宮天神社、宇佐神社を経て白鳥神社、乎加(うか)神社まで戻る。
この近くにアパートがあった。
最長32km。全ルートを一気に歩くと、気分は最高なんだが、体はかなりきつい。
最長ルートは1か月に1,2回で、普段は気分によって5,6kmから10km、20kmと使い分けていた。
しかし歩きすぎたせいか、4月くらいからひどい腰痛に悩まされている。
いい思い出だが、今は同じことをしようにもできない。懐かしい気がしている。