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志村辰弥神父『聖母マリアの崇敬』、5

2016-07-23 07:03:07 | 聖母崇敬
志村辰弥神父『聖母マリアの崇敬』

2、歴史に見る聖母崇敬

 聖母崇敬は、唯一・聖・公・使徒承伝を軸とするカトリック教会の特徴であります。
 それは、マリア論と平行して漸進的に発展しました。はじめは、キリストと結ばれて崇敬されていたが、四世紀頃から、「うるわしいおとめ」、「めでたし聖なる母」などと独自に賛えられ、祝日が定められ、マリアを記念する聖堂が建てられはじめました。

 中世紀になって、マリアの崇敬は急に上昇しはじめました。そして、土曜日がマリアの日と記念され、マリアのミサが取りいれられ、一〇世紀にはマリアの小聖務日課、一三世紀にはマリアの連願(別名連祷)、ロザリオの祈りが普及されました。そうした発展は、カルメル会、シトー会、ドミニコ会、フランシスコ会などの実践的崇敬や、カニジウス、ベラルミーノ、サレジオのフランシスコ、アルフォンソ・ド・リゴリオ、グリニョン・ド・モンフォールたちによる神学的基礎づけに負うところが大きかったと思います。そして、この崇敬は文学や芸術の世界にまで及び、詩歌、著書、絵画、彫刻、音楽などにすばらしい傑作を産み出しました。

 たとえば、詩歌では「スターバト・マーテル」、著書ではアルフォンソ・ド・リゴリオの「聖母マリアの栄光」、グリニョン・ド・モンフォールの「聖母マリアのまことの信心」、絵画ではヴィラスケの「マリアの戴冠」、ティチアーノの「マリアの被昇天」、彫刻ではミケランジェロのピエタ」、音楽ではグノーやシューベルトの「アヴェ・マリア」などまよく知られています。

 また一方、マリアを保護者とあおぐ修道会や教会が随所に設立され、マリアの恵みやとりなしを記念する聖地が誕生しました。修道会では「無原罪の聖母修道会」、「マリアのみ心の愛好会」、教会ではローマの「聖マリア大聖堂」、パリの「ノートルダム大聖堂」などが有名です。また聖地としては、イタリアのロレートをはじめ、フランスのルルド、バイエルンのアルトエティング、スイスのアインシーデル、スペインやメキシコのガダルーぺ、ポルトガルのファティマなどがあって、年間数百万の巡礼者を数えています。
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