第19話 一番じゃないやり方

□機動戦士ガンダム 水星の魔女
　第19話 一番じゃないやり方

ミオリネとグエルは、交渉のために地球に降下します。
ケナンジは、体形のことがあり、重力が苦手だと話します。
プロスペラは、ゴドイからの情報で、とある施設の位置を確認します。
地球に持ち込むエアリアルには、プロスペラが搭乗しています。

スレッタは、前回の件で、受業にも出ずに引き籠もり中……。
マルタンは、ニカの件を知られ、セセリアにペディキュアの奉公中。
セセリアに煽られ、マルタンは、反論しようとしますが、
厄介事に巻き込まれたくないと話を聞くことを諦めたと詰められます。
ただ、あの時は、皆を守るために仕方がなかったと話します。
セセリアは、だったら、そう言えばいいじゃんと、助言します。
マルタンは、貰った飴を口にしながら、嗚咽します。

クイン・ハーバー──
結構大きな都市で、宇宙との軌道エレベーター的なものも数基完備。
ミオリネは、護衛にモビルスーツが付いていることに苦言を呈しますが、
ケナンジは、あちらさんに、その理屈が通ると思います？と答えます。
プロスペラのエアリアルも合流します。

フェンたちは、ベルメリアから情報を聞き出そうと、懐柔を試みます。
ベルメリアは、私には関係ないと断りますが、多少は手荒なことに？

ミオリネたちとアーシアンの交渉場所がバレ、人々が押し掛けます。
ミオリネは、武装している人はいないとし、そのまま交渉に向かいます。
グエルは、シーシアと一緒にいたセドを見掛け、その後を追います。
ケナンジは、ミオリネを部下に任せ、護衛のため、グエルに続きます。
ミオリネは、アーシアンの交渉団に握手を求めますが、無視されます。
ミオリネは、当地の南部にある復興促進地区に開発拠点を新たに設け、
雇用率の向上を図ると提案しますが、交渉団は、グループの犯人捜しで、
1529名のアーシアンが、生死不明になっていると話します。
理由も示さずに連行し、監禁。一部では、拷問も行われているとします。
ミオリネは、私たちは、そんな指示は出していないと否定しますが、
交渉団は、知らないだけではないのかと断じます。
そして、スペーシアンは、全員地球から出て行けと取り付く島もなく。

ラウダは、シュバルゼッテがハンガーにがいることを整備員に訊ねると、
ガンダム社との合同事業だとかでと、彼らも詳細は判らないようです。

ノレアは、癇癪を起こし、描いていたスケブを突然床に投げ付けます。
エランは、そのスケブの内容を見ようと、拾い上げます。
エランがパラパラと見ていると、ノレアが蹴り掛かり、一悶着あります。
で、ノレアは、亡くなったソフィアを想い、泣き出してしまいます。
エランには、ノレアが情緒不安定になる訳を知っているようでした。

ミオリネは、交渉の休憩中、ガンダム社のPVを見ていました。
交渉が再開し、ミオリネは、ガンダム社で開発している義肢を紹介。
設計、開発は、学園に通うアーシアンの生徒たちだと説明します。
交渉団のひとりは、武器の次は、医療製品を売り付けるのかと軽口。
交渉団の言うスペーシアンは、地球から出て行けということは、
アーシアンは、宇宙から出ていかなければならないということでもあり、
ミオリネは、地球寮の生徒たちは、大事なパートナーだとし、
双方の排除による分断で、彼らを失う訳にはいかないと抗議します。
また、アーシアンの憤りや経済的な障壁を理解できると思っていないが、
それでも、アーシアンとの交渉を望んでいると、ミオリネは訴え掛けます。
交渉団の代表は、決定権を持たないミオリネの話は信じられないとします。
ミオリネは、私が総裁だったら？とし、総裁選への意欲を新たにします。
代表は、交渉は受け入れられないとしながらも、総裁選の結果が出る、
10日間は、抗議活動を一時休止しようと、妥協案を提示します。
代表は、駆け引きは政治家に頼んでくれと話し、私は医者だからと言い、
ミオリネが持ち込んだ義肢に付いて話したいと、彼女と握手を交わします。

引き篭もっていたスレッタは、お腹が空き、早朝に冷蔵庫を漁ります。
その姿をチュチュに見られ、皆が朝食を作る所に連行されます。
オジェロが冷凍のスイッチを入れ忘れていたため、
食材を使い切ることになり、今日は、いつもより豪勢な朝食なんだとか。
スレッタは、山羊乳のスープを口にし、涙を流します。
そこへ、マルタンが帰って来て、ニカの件を皆に打ち明けます。
チュチュは、ニカが自分たちを騙していたと声を荒げますが、
ティルは、ニカのことは、ニカに聞くしかないとし、
マルタンのことも気付いて上げられなかったと、皆に言うように話します。
ただ、獣舎の掃除の件は別みたいで、マルタンにバケツを差し出します。
リリッケは、最良ではないと判っていても、そうするしかない時もあると。
スレッタは、リリッケの言葉に思い当たる節があり、ハッとします。

グエルは、セドと話し、シーシアの墓の件で、お礼を言われます。
ケナンジは、フォルドの夜明けの居場所を聞きますが、成果は無く。
セドは、特定復興計画の指定避難民になっていました。
で、オレたちのようなアーシアンを拾ってくれる学園があると聞き、
セドは、グエルに紹介して欲しいと頼み込みます。
グラスレー社に戦災孤児を引き取り、再教育する育成プログラムがあり、
ケナンジ曰く、シャディクやサビーナたちもそこの出身だそうです。
セドの「オレもプリンスみたいになりたい」という言葉に、
ケナンジが反応し、セドにプリンスの話を誰から聞いたと詰め寄ります。
ケナンジは、プリンスとは、シャディクの渾名だと、グエルに説明。
養子になる前のシャディクの名前は、イエル・オグルというそうで、
その名に因み、アカデミー時代は、プリンスと呼ばれていたと。
オグル［oyur］は、チュルク緒語で、王子や息子という意味みたい。
ペルシア語では、オグル［aghul］という綴りになるらしい。
ケナンジは、フォルドの夜明けと共にいた、セド以外のアーシアンからは、
プリンスに支援を受けていたという話は聞いていないとします。
グエルは、直ぐ様ミオリネに連絡を取り、シャディクの件を話しますが、
決定的な証拠はなく、ミオリネは、グエルを学園に先に戻らせ、
サリウスの居場所と思われるグラスレー寮を捜すように依頼します。

プロスペラは、グエルとケナンジがプラントに帰還すると知り、決起。
ビットを展開し、周囲の戦車を乗っ取り、先に攻撃をさせます。
プロスペラは、デモ隊から攻撃を受けたと報告し、持ち場を離れます。
隠してあったライフルを受け取るエアリアルのコンソールには、
ミオリネの名前が表示されていましたが……。
で、プロスペラは、ゴドイから報されたオックス社の工場に向かうと、
ルブリスの量産型が多数あり、GUNDの理念を踏みにじった大罪人が、
今度は、エリーの未来を邪魔するなんてと、これらを焼き払います。

ベルメリアは、テロを起こしたガンダム型は、オックス社製と聞き、驚愕。
フェン曰く、潰滅した同社を、議会連合理事会が工作組織として支援と。
武力衝突を避けるため、ベルメリアに協力して欲しいと申し出ます。
ベルメリアは、クワイエット・ゼロを構成する一部が、クエタにあるとし、
フェンたちを案内しようとしますが、ベルメリアを監視していたゴドイに、
フェンが撃たれ、グストンが代わりにベルメリアとクエタに向かいます。

プロスペラの攻撃を契機に、デモ隊がスペーシアンのMSに攻撃を開始。
MS部隊の一部も許可を得ないままにデモ隊への攻撃を開始します。
交渉団は、ミオリネに、我々を嵌めたのかと非難し、交渉は決裂します。
地球での事件は、ニュースになり、皆が知るところになります。
シャディクは、グエルがミオリネを穢したと憤ります。
スレッタは、エリーがこうなることを知っていて、訣別したんだと理解。
ミオリネは、眼前の惨状を、自分の所為だと悔恨の情を抱きます。

全く関係ありませんが、スレッタの市ノ瀬さんとプロスペラの能登さんが
揃って、江戸前エルフ第8話にも出ていました。
この回は、ガンダム要素も多めで、同クールでこんなこともあるんだなと。
また、水星の魔女の第19話で脚本に参加しているヤスカワショウゴさんが
江戸前エルフの脚本も担当しているようです。面白い偶然ですね。

スレッタ・マーキュリー：市ノ瀬加那
ミオリネ・レンブラン：Lynn
グエル・ジェターク：阿座上洋平
エラン・ケレス：花江夏樹
シャディク・ゼネリ：古川慎
ニカ・ナナウラ：宮本侑芽
チュアチュリー・パンランチ：富田美憂
ノレア・デュノク：悠木碧
プロスペラ：能登麻美子

マルタン・アップモント：榎木淳弥
ヌーノ・カルガン：畠中祐
オジェロ・ギャベル：KENN
リリッケ・カドカ・リパティ：稲垣好
アリヤ・マフヴァーシュ：島袋美由利
ティル・ネイス：天崎滉平
ラウダ・ニール：大塚剛央
セセリア・ドート：山崎綺
エナオ・ジャズ：若山詩音

ベルメリア・ウィンストン：恒松あゆみ
ニューゲン：勝生真沙子
ケナンジ・アベリー：上田耀司
フェン・ジュン：渡辺明乃
グストン・パーチェ：柳田淳一
ゴドイ：青山穣
セド・ワンチェク：藤原夏海

交渉人：前田弘喜
交渉人：岡井カツノリ
アナウンス：鳥越まあや
SP：杉崎亮
SP：粟津貴嗣
SP：木村隼人
SP：蒔村拓哉