Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

ウィキメディア財団の2009年度募金キャンペーンの結果

2010-02-05 04:00:01 | ウィキメディア
年が明けたらいつの間にか消えていましたが、昨年末もウィキメディア財団の第6次募金キャンペーンでWPページの頭に巨大なバナーが表示されていましたね。

やたらニュースになっていた昨年度と違い、今年度は募金の成果に関する第三者報道をさっぱり見かけません。
ふと思い出して気になったので、財団のサイトを見てきました。

Press releases/2009 Fundraiser Closing Release
http://wikimediafoundation.org/wiki/Press_releases/2009_Fundraiser_Closing_Release
 (Wikimedia Foundation 2010年1月5日)

今回は750万米ドルの集金目標が立てられ、これに対し23万人から800万ドル以上が集まったとのことです。


ちなみに前年(2008年)の第5次募金キャンペーンでは目標が600万ドルで、12万5000人以上から620万ドルが集まっていました。
ウィキペディアが資金不足で今にも潰滅してしまうかのような痛い宣伝をしていたのが思い出されます。

それがどうして1年でこんなに、寄付者の数で2倍近くに、金額で3割も増えたのか、
一体どんな金蔓をつかんだのかちょっと興味を惹かれるところです。


ところで以前にもご紹介したウィキペディアの世界的トラフィックの表によると、2008年3月から2009年3月までの間に月間ユニークビジター数は3割も増えています。

File:Wmf Present Wikiconference Japan Nov 2009 p12.png - Wikimedia Commons (再掲)

Creative Commons License

ですので、訪問者が増えた分、寄付者数も増えたというのもまあわからなくもありません。
この表を見ると寧ろ「費用も毎年激増してるだろうなぁ」という感想を先ず持ってしまいがちですが。

   *  *  *  *

2008年のキャンペーンの痛かったことといえば、年明け(2009年1月)にアンサイに載ったこの記事には正直「やられた」と思いました。

UnNews:ウイキペディア、目標600万ドルの募金詐欺達成――韓国化のおかげか - アンサイクロペディア
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/UnNews:ウイキペディア、目標600万ドルの募金詐欺達成――韓国化のおかげか

サイト閉鎖をちらつかせての募金集めを「死ぬ死ぬ詐欺」と表現したのもあっぱれなのですが、それよりも
この記事の言及する内容が、韓国のコンテンツの寄贈を受けたこと、鯖をたくさん買ってオンライン・ビデオエディタを実装すると言っていたこと(ちなみに未実現)、記事「ja:フランク・スタントン」に着目したことなど、当時の拙ブログで採り上げたことばかり。
これの筆者は拙ブログの読者かと真剣に疑っています(いや面映いんだけど)。

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寄付FAQ - Meta (2007年1月18日更新)
http://meta.wikimedia.org/wiki/寄付FAQ
Press releases/2009 Fundraiser Closing Release - Wikimedia Foundation
http://wikimediafoundation.org/wiki/Press_releases/2009_Fundraiser_Closing_Release


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