触った場所の感触だけが正しいものと・・・・
内閣府から「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」の結果が
平成25年3月7日に発表された。
調査結果の概要のページ には、下記の6点がまとめとして掲載してある。
こういう結果を受けて、マスコミはどのような報道をしたか、
謂わば、「群盲 象を評す」というような、
どこに触れてみた印象を述べたのか、というと・・・・・・
1.の 「自衛隊・防衛問題に対する関心」という視点で伝えたのは、
ロイター(jp.reuters)で、「自衛隊に関心、71%で最高」。
47News、北海道新聞、東京新聞、静岡新聞、中国新聞 なども
このことをニュースとして採り上げている。
2.の 「自衛隊に対する印象」では、
読売新聞
産経ニュース
と、報じている。
3.の 「防衛体制についての考え方」で論じたのは
日本経済新聞
毎日新聞
NHK
など。
ブルームバーグでは、
として、「日本の平和と安全の面から関心を持っていること」に
注目している。
記事では、
「日本人の安全保障面での関心事項として、中国の軍事力強化や
海洋活動が朝鮮半島情勢を抑えてトップになった。」
と記載してあるが、内閣府の報告では、
「『朝鮮半島情勢』を挙げた者の割合が64.9%と最も高く,以下,
『中国の軍事力の近代化や海洋における活動』(46.0%),『米国と
中国との関係』(45.5%),『国際テロ組織の活動』(30.3%),『大量
破壊兵器やミサイルなどに関する軍備管理・軍縮分野』(29.7%),
『中東情勢』(28.2%)などの順となっている。」
となっており、何か違うネタで論じているのかな?と疑ってしまう。
「国際平和協力活動への取組」では、
中日新聞が
を採り上げている。(数値が ちょと違うのだが・・・・)
ウォール・ストリート・ジャーナルも
を 持ってきているが、これは両社とも、元ネタが「時事通信社」だから。
で、その「時事通信社」では、
として、ご丁寧に図を添付しているのだが・・・・
この図が、なんだか捏造っぽい (>_<)。
添付図では、
「これまで以上に積極的に」が25.9%(前回比△2.2%)、
「現状維持」が65.4%(前回比+4.1%)、などとなっているが、
内閣府の「(6) 国際平和協力活動への取組」に掲載されている
「これまで以上に積極的に」が28.1%(前回比+0.7%)、
「現状維持」が61.3%(前回比+10.5%)となっている。
新聞社には余程 都合が悪かったのか、
「これまでの取り組みから縮小すべきである」が、前回比△7.2%、
「取り組むべきでない」が、前回比△1.7%などとなっている。
おやおや・・・・
マスコミ各社の姿勢がよくわかる、というものだが、
(前々から わかっていることだけど・・・)
早速、「各メディアの取り上げ方を比較する」というサイトも
起ち上がっている。
指摘されているように、
朝日新聞からは、まだ何も上がってきていない。
・・・・社内での意見対立のため、と(勝手に)観測している。
BLOGOSでは、
「国民の信頼を得た自衛隊」 というテーマで、
「戦後70年の今年、自衛隊の活動が更に適正に評価されるためには、
まず憲法改正によって自衛隊の位置付けを明確化しなければならない。」
と締めくくっている。
よく言われることだが、
自衛隊の英訳は「the Self‐Defense Forces」である。
「Force」とは、「軍」のことであり、
「隊」なら、「team」とか、「band」(楽団、とか・・・)になってしまう。
(添付した図は、新聞社のサイトの他は、防衛省HP のサイトのものを使った。)