気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

モウド 香川ヒサ

2005-03-13 19:49:27 | つれづれ
誰も彼も乗り得る汽車となつた頃汽車に乗れない者のあらはる

この汽車に乗り遅れなばこの汽車に乗り遅れたるわれの在るのみ

集めれば集めるほどに集めたいありありとありそこにないもの

ものなべてそれそのものに価値はない 見るかぎりただまつ青な空

「世界とは何か」おそらく「『世界とは何か』とは何か」が答へなるべし

(香川ヒサ モウド)

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ヨーロッパへの旅行詠で構成された一冊。最新の第五歌集。
表題のLondon、Dublin・・・などが縦書きになっている。
これこそ横書きがふさわしいのではないか。香川ヒサの横書き歌集、出ないんだろうか。


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