気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

丸皿にこにこ 

2009-03-01 00:46:04 | 交友録
ひからびしミミズ背負ひぬ蟻どもの賃金少し値上げをせむか

長方形正方形の角皿に並びて丸皿にこにこ笑ふ

空さしていたいいたいは飛んでゆけ母が空見る子は涙ふく

(水田まり 短歌人3月号)

*************************

水田まりさんは、短歌人のお友達。以前はときどき関西歌会に来られていたが、最近は関西には来られないようだ。新年歌会ではお見かけしたような気がする。
それはともかくとして、今月の水田さんの歌は、温かくてとても素敵だと思った。わかりやすく物を見る目がとても優しい。読んでいて心がなごむ。人柄の良さが歌に出ていると思う。短歌を作る人には、鬱的な暗い性格の人、嫉妬深い人(私のこと)もいるが、ほっとする歌を作るというのも、ひとつのやり方だと思った。しかしこれはなかなか真似ができない。貴重な存在だと思った。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めてお邪魔しました。 (水田まり)
2010-11-12 22:18:30
私の歌を取り上げていただきましてありがとうございます。気まぐれに検索していたら『気まぐれ徒然かすみ草』に行き当たりました。
私の歌が載っていたので本当にびっくり続いてうれしさがこみ上げてきました。どなたかに読んでもらっているんだと思うと、静かに並んでいるだけの歌が急に動き出してくるんですよね。息子のカフェで今年の猛暑、冷房はきいているものの、ピザ担当の私は厨房で汗まみれになって動いていました。蟻さんじゃないけど、私も時給上げてもらわな・・・と思ってしまいました。カンターに並ぶお皿も私は丸いのが好き、角皿にはさまれて、丸皿はいつもにこにこ
笑っていいですね。
返信する
Unknown (かすみ)
2010-11-12 23:29:04
水田まりさん お久しぶりです。

この記事を書いたことを忘れていました(笑)
しかし、ネットというのは恐ろしいもので、検索すると書いた本人が忘れたことも、記録として残っているのです。こわいです。

最近は、わたしも家庭の事情で関西歌会は休みがちです。来月の忘年歌会には、ぜひ出席したいと思っていますが・・・。

ブログの記事のアップも滞りがちで、昔はよくがんばっていたなあと思う今日この頃です。
返信する