気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

題詠マラソン2003(76~80)

2004-08-29 17:49:55 | 題詠マラソン2003
076:てかてか
てかてかの虹はガソリンスタンドの溝に捨てられ渦をまきをり

077:落書き
一歩目は落書きですがこの歌が一篇の詩となりますように

078:殺
殺といふ字の恐ろしさいつの日か死は分かちなく訪なふものを

079:眼薬
さっき見た悪夢をリセットするために露草色の眼薬をさす

080:織る
身をめぐる由なし事をこまごまと三十一文字に織りこんでゆく

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