おとうとよ月蝕すすみいる夜は左手で書けわが家の歴史
一匹の生くる蛍をはさみ閉じ燃え上がるを待つ悪魔の事典
駄菓子屋でビー玉一つ買いてより眼球譚のはじまりとなる
眼帯の中に一羽の蝶かくし受刑のきみを見送りにゆく
亡き兄の指紋さがしに今日も来る少年倶楽部の貸本屋かな
満月に墓石はこぶ男来て肩の肉より消えてゆくなり
(寺山修司 月蝕書簡 岩波書店)
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没後25年になる寺山修司の遺歌集を読む。
いままで、寺山修司の短歌をちゃんと読んで来てなくて、アンソロジーで少し知っている程度だが、記憶に残るキーワードがここでもよく出てくる。
架空の家族たちを中心に、眼球、蝶、月蝕、蛍、面売りなどなど。耽美な寺山ワールドへ、もう一度入りなおす気分で読んでいる。
詩人とはならずものだと母の言ふ寺山修司 タバコのにほひ
(近藤かすみ)
一匹の生くる蛍をはさみ閉じ燃え上がるを待つ悪魔の事典
駄菓子屋でビー玉一つ買いてより眼球譚のはじまりとなる
眼帯の中に一羽の蝶かくし受刑のきみを見送りにゆく
亡き兄の指紋さがしに今日も来る少年倶楽部の貸本屋かな
満月に墓石はこぶ男来て肩の肉より消えてゆくなり
(寺山修司 月蝕書簡 岩波書店)
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没後25年になる寺山修司の遺歌集を読む。
いままで、寺山修司の短歌をちゃんと読んで来てなくて、アンソロジーで少し知っている程度だが、記憶に残るキーワードがここでもよく出てくる。
架空の家族たちを中心に、眼球、蝶、月蝕、蛍、面売りなどなど。耽美な寺山ワールドへ、もう一度入りなおす気分で読んでいる。
詩人とはならずものだと母の言ふ寺山修司 タバコのにほひ
(近藤かすみ)
美子さんが秋田の方とは知りませんでした。
まあ短歌か俳句かは、好みや向き不向きがあるんでしょうね。わたしは少し俳句の講座に行きましたが、もう行かなくなってしまいました。向かなかったんですね。短歌は飽きずにこれからも続けると思います。
美子さんも、俳句でがんばってくださいね。
なんだかばたばたと忙しく気がついたら新緑真っ只中。
先日短歌人の秋田の会に行ったんですよ。
何年ぶりかなあ。懐かしくそして楽しい会でした。
でもはっきり短歌には向いてない自分を感じました。
俳句に100のちからを注いでいます。
かすみ様も短歌をがんばってください。