母さんとわれを呼びたる後黙すこゑあどけなき間違ひ電話
(百々登美子 短歌往来3月号)
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きょうの一首で、取り上げようと付箋を貼っていたところ、先日の山中智恵子を語る会で、たまたま百々登美子さんと近くの席に座った。かなりのご高齢に見えたが、発言もその内容もしっかりしておられた。短歌人に所属しておられたこともあったらしい。「小池光さんは知らなかったけれど、若林のぶさんは知っています」などと話しておられた。
あどけなき間違ひ電話の歌は、電話の向こうの子供が決まりの悪い様子でいるのが想像できて、可哀相なような可愛らしいような微妙な感じを捉えた歌である。こんなときなんと言ったらいいのだろうか。センスの問われる場面だ。
「お母さん」とたまに電話をかけてくる娘のこゑは昔のままで
(近藤かすみ)
(百々登美子 短歌往来3月号)
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きょうの一首で、取り上げようと付箋を貼っていたところ、先日の山中智恵子を語る会で、たまたま百々登美子さんと近くの席に座った。かなりのご高齢に見えたが、発言もその内容もしっかりしておられた。短歌人に所属しておられたこともあったらしい。「小池光さんは知らなかったけれど、若林のぶさんは知っています」などと話しておられた。
あどけなき間違ひ電話の歌は、電話の向こうの子供が決まりの悪い様子でいるのが想像できて、可哀相なような可愛らしいような微妙な感じを捉えた歌である。こんなときなんと言ったらいいのだろうか。センスの問われる場面だ。
「お母さん」とたまに電話をかけてくる娘のこゑは昔のままで
(近藤かすみ)
いろいろ教えていただいてありがとうございます。
山中智恵子の会のとき、有沢螢さんを間にはさんで三人並ぶ形で座っていました。こちらから積極的にご挨拶すればよかったと、悔やまれます。