気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

かんとだき

2005-11-01 21:49:22 | おいしい歌
ジャガイモに平てんたまごシューマイに厚揚げごぼ天いざかんとだき
(吉岡生夫 短歌人11月号)

こんにやくの臍をもとめてあやまたず刺したる串のおでんなりけり
(小池光 滴滴集)

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11月に入りすっかり夜は冷えるようになった。おでんの季節。
関西では何故かおでんのことを「かんとだき」と呼ぶ。入れる具は家庭によって違うだろう。おでんでシューマイは知らない。やはりこんにゃくと大根は必須アイテムだと思う。家で手軽に出来るメニューをよそで食べるのはもったいない気がして、よそのおでんの味を知らない。主婦の哀しい性なのだろうか。

休日の夜の至福は飴色に煮えて蕩ける大根の味
(近藤かすみ 短歌人2002年5月号 初投稿)

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