それぞれの春へと子らは歩み出し式後の靴なき玄関に立つ
(石川市 瀧上裕幸)
ひねもすを亀は亀の字春日和われは大の字ひねもす昼寝
(川崎市 藤田恭)
ぽこあぽこ春の足音poco a pocoゆっくり寄り道しているらしく
(神奈川県 九螺ささら)
************************************
一首目。卒業式に子供を送りだした後の玄関だろうか。ほっとしたような、ちょっとさみしいような感じが「靴なき玄関」に表れている。
二首目。亀の字は、亀そのもののように見える。三句目までで俳句になっている。下句は蛇足のようにも思われる。いや、三句目の「春日和」を介して、自分に引きつけて詠むのがいいのだろうか。図らずも短歌と俳句について、考えさせられる。
三首目。「ぽこあぽこ」は、スペイン語で「ゆっくりと」という意味。初句はひらがなで、三句目は横文字で表記して繰り返す。まさに、ゆっくりした歩みが感じられる。
(石川市 瀧上裕幸)
ひねもすを亀は亀の字春日和われは大の字ひねもす昼寝
(川崎市 藤田恭)
ぽこあぽこ春の足音poco a pocoゆっくり寄り道しているらしく
(神奈川県 九螺ささら)
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一首目。卒業式に子供を送りだした後の玄関だろうか。ほっとしたような、ちょっとさみしいような感じが「靴なき玄関」に表れている。
二首目。亀の字は、亀そのもののように見える。三句目までで俳句になっている。下句は蛇足のようにも思われる。いや、三句目の「春日和」を介して、自分に引きつけて詠むのがいいのだろうか。図らずも短歌と俳句について、考えさせられる。
三首目。「ぽこあぽこ」は、スペイン語で「ゆっくりと」という意味。初句はひらがなで、三句目は横文字で表記して繰り返す。まさに、ゆっくりした歩みが感じられる。
3首目、この「ぽこあぽこ」はスペイン語というよりも、音楽用語の「poco a poco」を意識して作られたのではないかなと感じています。
楽譜には、「poco a poco」と記されますので、作者はあえてこの表記をも使われたのかも?
コメントありがとうございます。音楽の用語ということは、おぼろげに知っていました。ネットで調べると上の方にスペイン語ということが出たので、そう書いてしまいました。スペイン語に由来した音楽用語ということでしょうね。
わざわざ返信コメントもありがとうございました。
私は音楽関係の職に就いているのですが、最近短歌に興味を覚えていろんな方の作品に触れたり、自分でもちょっと作ってみたり・・・。それで、こちらも半年ほど前から拝見しているんですよ☆
これからも素敵な作品の紹介とかすみさんご自身の新作をどんどんご披露してくださいね!
ちなみに音楽用語でのポコアポコはイタリア語で、少しずつ指示された速度などに到達させるときに記されています。
かすみさんの言われるようにゆっくりという意味もあり、ピアノの教則本にも『ぽこあぽこ』というのがあります。
私もこれから、ぽこあぽこで短歌を勉強していきます(^_-)-☆