「ラ・メール」に青を重ねてエア・メール花の国からひらりと届く
ななかまど朱をまとへどもいつだつて思ふほどには思はれてゐず
夏ゆけばいつさい棄てよ忘れよといきなり花になる曼珠沙華
トレモロのやうに自転車丘に消ゆこの世をかの世と呼ぶときあらむ
欲と俗見てしまひたる夕ごころそろそろ鶴に還りませうか
(今野寿美 若夏記)
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今野寿美の若夏記を読みすすむ。うまい歌だとしきりに感心しながら読む。
欲と俗の歌、字が韻?を踏んでいる。
歌集の表紙の写真を見ても鶴女房のような容姿だ。
ななかまど朱をまとへどもいつだつて思ふほどには思はれてゐず
夏ゆけばいつさい棄てよ忘れよといきなり花になる曼珠沙華
トレモロのやうに自転車丘に消ゆこの世をかの世と呼ぶときあらむ
欲と俗見てしまひたる夕ごころそろそろ鶴に還りませうか
(今野寿美 若夏記)
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今野寿美の若夏記を読みすすむ。うまい歌だとしきりに感心しながら読む。
欲と俗の歌、字が韻?を踏んでいる。
歌集の表紙の写真を見ても鶴女房のような容姿だ。
「ラ・メール」というフランス語に「エア・メール」という英語の組み合わせがきまっています。「エア・メール」は仏和辞典で調べると「ラ・ポスト・アエリエンヌ」というようなのでここでは使えませんね。
「ななかまど朱をまとへどもいつだつて思ふほどには思はれてゐず」ウームとうなりたくなります。小生は色弱(強度の)なのでななかまどの赤に気づくことがなく、ひとに促されて「ああそうか」というのが残念ではあります。
この若夏記もそうでしたが、思いつきで古本屋図書館で出会った歌集が、意外と良かったということ、たびたびありました。得した気分になります。