気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

今日の朝日歌壇

2005-10-24 22:02:56 | 朝日歌壇
運動会にマツケンサンバ踊る子は光る鉢巻はにかみて締む
(広島市 長久つた代)

闘志こめ球を打つたび藍ちゃんのほぞ見え隠れする若きウェア
(那覇市 蜂谷かほる)

懐かしき藤山寛美の笑みを持つ岡田監督夜空に舞いぬ
(東京都 西出和代)

**************************

今日の朝日歌壇から、時流に乗った歌。

一首目。マツケンサンバと光る鉢巻から、様子がすぐに目に浮かぶ。大人の企画した大人の喜びそうなものは、子供にはけっこう恥ずかしいものだ。でもやってみると、いつまでも残る良い思い出になる。はにかみて・・・が良い。
二首目。結句の「する若きウェア」が強引な表現だが、それも勢いで押されていい感じ。
三首目。岡田監督と藤山寛美。そういえば似ているように思う。野村監督も似た系列。これをすぐ歌にして投稿する気合に一票。

新聞歌壇について批判的に書いてあるものを読むことがあるが、世相を切り取ったイキのいい歌をよむのは文句なく楽しいことだ。


最新の画像もっと見る