気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

長崎原爆忌

2006-08-09 19:58:16 | つれづれ
人に語ることならねども混葬の火中にひらきゆきしてのひら
(竹山広 とこしへの川)

この川の水に重なりゐたる死者一日おもひ一年忘る
(竹山広 千日千夜)

一分の黙禱はまこと一分かよしなきことを深くうたがふ
(竹山広 射禱)

***********************

角川短歌8月号の「歌人のいる風景・竹山広自選五十首」から、特にこころ引かれた歌。なんのコメントも出来ない。ただ鑑賞したい。


最新の画像もっと見る