気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

蓮根のうた

2007-05-09 19:05:06 | おいしい歌
レンコンの穴から人生がほどほどに見えてきた笑うしかない
(竹原市 岡元稔元 読売歌壇 5月8日)

父十三回忌の膳に箸もちてわれはくふ蓮根及び蓮根の穴を
(小池光 日々の思い出)

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読売歌壇の小池光選のトップを飾った歌。
たしかに笑うしかない、諧謔に満ちた歌。「ほどほどに」を三句とすると、四句目が五音、結句が七音ということか。不思議な歌である。
小池さんの蓮根の歌も調べたら、ありました。わたしは蓮根の食感が好きだが、あれは穴に土がついているので、よく洗わないといけない。酢蓮根よりは、きんぴらや筑前煮や天ぷらにするのが好きだ。