気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

歌会始

2007-01-15 20:55:25 | つれづれ
弓張りの月のかたぶくころほひに携帯メールはひそやかに来ぬ
(広島県 杉田加代子)

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新年歌会始めに杉田加代子さんが選ばれて出席されるとのこと、新聞で知って、その日を待ちつづけてきた。厳粛な雰囲気の中、想像通りうす桃色の着物姿が美しかった。
杉田さんとは朝日カルチャー岡井教室のお友達で、わたしは後輩。去年、岡井先生が歌会始めのお話しをされたとき、同じ教室で聞いていたが、彼女は応募し二万三千通あまりの応募作の中から選ばれた。すごいことだ。
上句の雅びな言葉つかいから一転して、携帯メールという現代的な素材を持ってきた取り合わせが巧み。本当におめでとうございます。
杉田さんの歌をもっと読みたい方は第一歌集『マクベスの妻』が砂子屋書房より出ています。