土佐堀川(とさぼり)の潮(うしお)ひかれるま昼間の流れゆかしく人を恋う心
遠き日に会いたるひとにまた会えばオルゴール鳴るわが心にも
やわらかに春は滲みぬ北摂にほつりほつりとアシッドレイン
ロイヤルガスト空待席に土曜日は部活のごとく家族しにいく
二割ほどの差であるらしき蝿とわれ 碧き地球に生(あ)れし遺伝子
(三好みどり 蒼水の午後 砂子屋書房)
***************************
三好みどり第二歌集『蒼水の午後』を読む。
三好さんは阪大薬学部から製薬会社の研究員、学校の化学講師などをされていたキャリアウーマン。短歌にも彼女の科学にたいする思いがくりかえし表れている。
うらやましい限りである。私は、一首目二首目のような何気ない歌に惹かれる。
遠き日に会いたるひとにまた会えばオルゴール鳴るわが心にも
やわらかに春は滲みぬ北摂にほつりほつりとアシッドレイン
ロイヤルガスト空待席に土曜日は部活のごとく家族しにいく
二割ほどの差であるらしき蝿とわれ 碧き地球に生(あ)れし遺伝子
(三好みどり 蒼水の午後 砂子屋書房)
***************************
三好みどり第二歌集『蒼水の午後』を読む。
三好さんは阪大薬学部から製薬会社の研究員、学校の化学講師などをされていたキャリアウーマン。短歌にも彼女の科学にたいする思いがくりかえし表れている。
うらやましい限りである。私は、一首目二首目のような何気ない歌に惹かれる。