気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

空合 花山多佳子歌集

2006-10-05 22:43:15 | つれづれ
ビデオこわれ洗面台割れ冷蔵庫奇怪にわめき夏休み終る

五枚ほど書きしが初めの一枚のどこにもあらず頭(づ)にもはやなし

階段の途中にこびりつきてゐる飴様のものダリの時計か

プリクラのシールになつて落ちてゐるむすめを見たり風吹く畳に

(花山多佳子 空合 ながらみ書房)

*************************

花山多佳子の新しい歌集が評判になっているが、まだ入手できず、『空合』をパラパラと読む。
この人の家庭の脱力ぶりに安らぐことが出来て、好きだ。

夕べ、短歌人12月号の詠草を清書して本日投函。
この、ほっとした感覚のために毎月がんばっているとも言える。

卓上にノート開いて本をあけ辞書乗せ次はボールペン探す
(近藤かすみ)