気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

ただごと歌

2005-10-27 20:50:36 | つれづれ
うつくしきをとめの顔がわが顔の十数倍になりて映りぬ
(斎藤茂吉)

大地震予知出来たとてその日その時全員どこにおれと言うのか
(奥村晃作 男の眼)

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短歌人会関西歌会の詠草〆切が迫ってきたのを思い出し、一首を詠草係の谷口龍人さんに送る。
そう言えば次回の研究会のテーマがただごと歌で、それも1~2首選ばなければならない。一応、上の二首を書いて送った。茂吉の歌は、小池光『現代歌まくら』のハリウッドの項目で見つけた。茂吉のどの歌集の歌かすぐわからないので、これは宿題として調べる予定。
ただごと歌のなんたるかを皆さんと語るのが楽しみだ。
私が思うのは、気持ちが納得してストンと落ちる歌。

栗もみぢ菊のかたちの菓子食みて秋と思へば秋の味する
(近藤かすみ)