気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

あかあかと

2005-10-26 19:20:19 | つれづれ
あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり
(斎藤茂吉 あらたま)

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先日、府立図書館で見つけた『斎藤茂吉』(日本の作家100人・人と文学)を読み始める。著者は小倉真理子、勉誠出版。あちこちで茂吉の歌を読み、断片としては知っているが全体の評伝を読んでいなかった。この本は手ごろで読みやすそうだ。何より、リニューアルした府立図書館に新本であったのがうれしい。このシリーズで次に読みたいのは『谷崎潤一郎』。
ほかに並行して読んでいるのが『頭がいい人、悪い人の話し方』樋口裕一、PHP新書。『現代歌まくら』小池光。短歌はそのうち何か出来るだろうと鷹揚に構えることにする。

栞ひも眠りし凹みJの字の乳房のごとく白く向き合ふ
(近藤かすみ)