気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

オレオレ ハイハイ

2005-05-10 20:34:40 | つれづれ
オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る
(反抗妻)
成果主義 最終評価は 好き嫌い
(粋徹)
講演会 よく寝(ね)た人ほど 拍手する  
(小春日和)
定年を 恐れているのは 妻の方
(ムンクの叫び)
合コンの トイレで四季報 チェックする
(南馬志良人)

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第一生命主催の「サラリーマン川柳」第18回の結果が発表された。
この締め切りは去年の11月なので、その当時の時流が反映されているが今読むと、もはやズレた感じのものもある。「オレオレ詐欺」は「振り込め詐欺」と言われるようになった。

一等賞の反抗妻さんの川柳。反抗妻というペンネームで意味がわかる。
家にしばしば聞きなれない声の電話がかかるので、こちらから名乗らずに「はい。どちら様ですか?」と聞き返すことにしている。「オレオレ」にはこちらも「ハイハイ」と答えながら、相手の反応をさぐる作戦。情報漏れはこわい。

ハイハイと答えておいて名は言わぬ
(防犯妻)