三番も十六番も空いてないそういう時に入れる七番
ロッカーに荷物押し込むそのときに花びら一まい舞い込んでくる
(川島眸 荷物)
全面にマンション広告描かれしコインロッカー上段は雲
荷を入れるときは誰でも一人きりコインロッカーの暗みを覗く
(河村奈美江 ばた足)
爆買いにいそしむ人らを見つつ過ぐ春浅き駅のロッカー前を
かろやかに音ひびかせて落ちてゆく百円硬貨一枚の音
(柊 明日香 一枚の音)
春ネコやヒヨドリの声も届かざる通路に並ぶコインロッカー
一晩ぢゆう空きを探して見つからぬコインロッカーの夢より戻る
(真木勉 みんなの願ふ)
****************************************
短歌人6月号、6月の扉。題詠*コインロッカーを詠む
ロッカーに荷物押し込むそのときに花びら一まい舞い込んでくる
(川島眸 荷物)
全面にマンション広告描かれしコインロッカー上段は雲
荷を入れるときは誰でも一人きりコインロッカーの暗みを覗く
(河村奈美江 ばた足)
爆買いにいそしむ人らを見つつ過ぐ春浅き駅のロッカー前を
かろやかに音ひびかせて落ちてゆく百円硬貨一枚の音
(柊 明日香 一枚の音)
春ネコやヒヨドリの声も届かざる通路に並ぶコインロッカー
一晩ぢゆう空きを探して見つからぬコインロッカーの夢より戻る
(真木勉 みんなの願ふ)
****************************************
短歌人6月号、6月の扉。題詠*コインロッカーを詠む