折角の日曜日、
今日はブドウの袋掛けを
すべて終わらす予定だったが、
灼熱の陽ざしに茹(う)だれて、
脳機能は停滞し、何をする気でもなく、
ビーチ・ボーイズを聴きながら今、
ボーっとしている。
朝の9時でも、室温は33度・・
朝からエアコンでは、申し訳なく、
ブラインドを下ろし、
天井のファンから下りる風と
ビーチ・ボーイズで涼をとっているが、
キャッシュとバンクがいた夏に、
留守を預かる彼らは昼間、
エアコンとサンシェード(日よけ)を
欠かせなかったが、
そのサンシェードを
収納していたのを思い出し、
3年ぶりに喜多里亭の軒下に
掛けることにした。
取付作業だけで汗びっしょりだが、
作業が終わればこれだけで2~3度は
涼しくなった感がある。
外では炎天下で遊びに興じる
子供たちのはしゃぐ声。
子供たちの元気の良さには
羨ましく思うが、
暑さを苦にする今とは違い、
かつては近所の子供たちと同じように、
夏を存分に楽しんだ
故郷のあの頃があった。
当時、リトルではどの家でも
エアコンなどは無かったし、
昼間の余韻を残した
夜のほとぼりも冷めて朝方にかけては、
涼しさを通り越して
寒いくらいだった。
お盆までは後、ひと月。
もうひと踏ん張りすれば、
故郷の涼しい夏が待っている。
午後になり、更に室温は上昇し、
ついに、ギブアップ。
とうとう、エアコンを点け、
再び、ビーチボーイズを聴くことにした。
「The Surfer Moon」
ザ・ビーチ・ボーイズ