
条約事務局は、41ヵ国の先進国(附属書Ⅰ国)の国別報告書に基づく、2004年の排出量の状況を発表しました。その内容は、先進国全体の排出量は1990年の基準年比で減少していますが、それは経済移行国(旧東欧諸国)の経済破綻による排出減によるもので、EU以外の日本、アメリカ、カナダなどの先進国の排出量は大きく増加してしまっています。EUも2000年以降は増加傾向で、京都議定書の目標達成は覚束ない状況で、更なる政策と措置が必要な状況になっています。
・ すべての先進国の温室効果ガスの排出量は2004年は1990年レベルから4.3%減少した。経済移行国が36.8%減少し、それ以外の先進国は11.0%増加させている。
・ 京都議定書を批准した先進国(アメリカ、オーストラリアを除く)の2004年の温室効果ガス排出量は、90年レベルから15.3%減少した。
・ 先進国のうち22ヵ国が減少し、19ヵ国が増加させている。もっとも増加させているのはトルコで+72.6%、スペインが+49%、カナダが+26.6%、オーストラリアが+25.1%、ニュージーランドが+21.3%、アメリカは+15.8%、日本は+6.5%増加している。90年比で排出量を減らしているのは、主に経済移行国でロシアが-32%、ウクライナが-55.3%となっている。経済移行国以外で排出量を減らしているのは、主にEU諸国でドイツが-17.2%、イギリスが-14.3%、アイスランドが-5.0%、スウェーデンが-3.5%、デンマークが-1.1%、フランスが-0.8%である。
・ 但し、2000年以降は、経済移行国もそれ以外の先進国も増加率が減少している。EUも2000年以降は増加傾向にあり、2004年の排出量は90年比で-0.6%に過ぎない。
・ 部門別の排出量では、もっとも減っているのが農業部門で-20.0%、次が工業部門で-13.1%。エネルギー部門も-0.4%となっている。
・ しかし、エネルギー部門のなかでも運輸部門は急増しており、04年には90年比で23.9%増加している。運輸部門のなかでも国際運輸(航空と海運)の増加が著しく、国際航空からの排出量は2004年には90年比で52.0%も増加している。
・ すべての先進国の温室効果ガスの排出量は2004年は1990年レベルから4.3%減少した。経済移行国が36.8%減少し、それ以外の先進国は11.0%増加させている。
・ 京都議定書を批准した先進国(アメリカ、オーストラリアを除く)の2004年の温室効果ガス排出量は、90年レベルから15.3%減少した。
・ 先進国のうち22ヵ国が減少し、19ヵ国が増加させている。もっとも増加させているのはトルコで+72.6%、スペインが+49%、カナダが+26.6%、オーストラリアが+25.1%、ニュージーランドが+21.3%、アメリカは+15.8%、日本は+6.5%増加している。90年比で排出量を減らしているのは、主に経済移行国でロシアが-32%、ウクライナが-55.3%となっている。経済移行国以外で排出量を減らしているのは、主にEU諸国でドイツが-17.2%、イギリスが-14.3%、アイスランドが-5.0%、スウェーデンが-3.5%、デンマークが-1.1%、フランスが-0.8%である。
・ 但し、2000年以降は、経済移行国もそれ以外の先進国も増加率が減少している。EUも2000年以降は増加傾向にあり、2004年の排出量は90年比で-0.6%に過ぎない。
・ 部門別の排出量では、もっとも減っているのが農業部門で-20.0%、次が工業部門で-13.1%。エネルギー部門も-0.4%となっている。
・ しかし、エネルギー部門のなかでも運輸部門は急増しており、04年には90年比で23.9%増加している。運輸部門のなかでも国際運輸(航空と海運)の増加が著しく、国際航空からの排出量は2004年には90年比で52.0%も増加している。