2℃が限界?! 地球温暖化の最新情報

環境NGOのCASAが、「2℃」をキーワードに、地球温暖化に関する最新情報や役立つ情報を、随時アップしていきます。

2℃を超えると?

2005-10-27 00:14:47 | 2℃
◆気温上昇を2℃未満に
 2002年10月、温暖化問題に取り組む世界の環境NGOのネットワークである気候行動ネットワーク(CAN)は、「気温上昇幅を2℃未満に抑えなければ、地球規模の回復不可能な環境破壊により人類の健全な生存が脅かされる可能性がある」と警告しました。
 2005年5月、中央環境審議会の専門委員会も、「気温上昇幅が2~3℃になると、地球規模で悪影響が顕在化することが指摘されている。従って、気温上昇幅を2℃以下に抑制することは、地球規模での悪影響の顕在化を未然防止することになる」として、「気温上昇幅を2℃とする考え方は、長期目標の検討における現段階での出発点となりうる」と報告しています。
 ここで2℃というのは、現在からではなく、工業化以前(1850年頃)からです。


◆2℃を超えると世界的規模で深刻な影響が
 表は、気温上昇幅が2℃未満と2℃を超えた場合とでの影響を比較したものです(IPCC第3次評価報告書より)。気温上昇幅が2℃を超えると、世界経済にも、食料生産にも、世界的な規模で影響が広がると予想されています。
 水不足も2℃未満では5億人に供給不足や水質悪化の影響がでることが予想されていますが、2℃を超えると30億人以上が水不足の危険に直面するとされています。健康影響でも2℃を超えると、3億人がマラリア感染のより大きな危険にさらされるとされています。このマラリア感染の危険地域には西日本一帯が入ると予想されています。


◆許される気温上昇幅はもうわずか
 現在、大気中の温室効果ガス濃度は359ppmに達しています。工業化以前は280ppmでしたから、すでに79ppmも上昇し、平均気温も工業化前から0.7℃上昇してしまっています。IPCCの第3次評価報告書によれば、仮に温室効果ガスの大気中濃度を現在のレベルで安定化させたとしても、1℃もしくはそれ以上の気温上昇は避けられそうにないとされています。許される気温上昇幅はもうほとんどないことを認識する必要があります。

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