奈良で見つける時の流れ

時計屋しんちゃんのなんでもエッセイ

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パテックツアー三日目 11/27

2012-12-22 | パテック フィリップ

3日目は早朝7時半にロビー集合して、スイス時計産業の聖地ラ・ショードフォンにバスで移動。
2日目の工場見学の模様を書こうと思ったのだけれど、画像無しで“見て学ぶ”を文字のみで説明するにはあまりに拙い文章力。ご容赦、ご勘弁!

しかしながら自身の後学の為に記すれば、1932年現会長フィリップ・スターンの伯父(ダイアル製造会社経営)がPP社の経営を引き継ぐ。現在このダイアルメーカーはリシュモンが経営。
現在2000名のスタッフがいて内1570名が製造に関わる。また230名はスイス以外を含めた販売スタッフ。
年産5万ピース、38,000がメカで12,000がクオーツ。懐中専用2種を含む18種の基本キャリバーを有し、派生をあわせると50キャリバーがあり、モデル数200、(ふぅ~ なんか餃子の王将・・)
年間使用パーツ1500万個。 モデル的には年次カレンダーが最も多く生産されている。
全世界に450の販売拠点(2007年には700拠点・・・どこも同じやのう)
ジュネーブシールから独自のPPシールに移行して、ケーシング(時計にムーブを収めた状態)でー3~+2が精度基準となっている。トゥールビヨンに限れば、着用状態で平均日差がー2秒~+1秒としている。

コンプリケーション以上は全工程を一人の時計師が担当し、二度組みを実施している。ちなみに10デイズトゥールビヨンのテンプ周りは72個ものパーツで構成されるがたったの0.3グラムしかない。
ミニッツリピーターは会長と社長両名の音色チェックが出荷条件になっているのは有名な話。さらにここ数年前からは出荷時の音が総て、本社で修理用に記録されるようになった。どこまでも凄まじいノウ!

Dscn0277 さて、寄り道している内にバスは、標高1,000mにある雪のサン リミエ(ラ・ショードフォン近く)に到着。
カドラン フィリキゲールSAは2004年にパテックが完全子会社化し、経営しているダイアル専業メーカー。
Dscn0289 元々、PPのダイアルが主力だったがIWC、AP、ショパール他の文字盤も製作していたが、今は僅かなIWCの文字盤作りが残るだけで、100名のスタッフにより年産5万枚のPPの文字盤が作られている。
文字盤専業工場への潜入は初めてだったが、これがメチャくちゃ面白かった。内装(機械)のように全体のごく一部分の行程を断片的に見て、頭の中でつなぎ合わせるのでは無く、誰が見ても非常にビジュアルとして解りやすい。
4つの大きな製造法を見たが、とりわけ印象的だったのが古典的な転写。
Photo_l_calatrava_2  カラトラバに4892という大好きな時計がある。デビューはWG、まさにノックアウトの美しい紺色のギョーシェ文字盤とシャープこの上ないインデックスが魅力のレディスモデル。のちにRGにブラウンダイアルが追加されたがこれも甲乙つけがたい別嬪(オヤジなので古い!)である。
で、このインデックスずっと勝手に植字だと思い続けていたのだが、実は高度な転写技術によるものであった。正に百聞は一見の連続技の日々なのだった。

Dscn0303 ラ・ショードフォンにバスで移動し、昼食を取りパテックの新工場郡をバスの中から拝見、ここはケース、ブレス関連工場で4日目に見学予定のジュネーブ近郊ペルリーの工場と内容がダブるため見学が省かれた。ちなみに隣の隣は
ブライトリングのクロノメトリー1号、2号だ。

Dscn0342_2   ここから一路南下し、チーズで有名なグルイエールへ半日エクスカーション。相変わらずの悪天の中、到着したのは期待したチーズではなく世界初のミルクチョコレート製造で有名なメゾン・カイラーのチョコ工場。まあ、捨てるほどミルクが取れる地方なのだろう。
見学で小腹をすかせて村のレストランで夕食。さすがにヘビーなのである。ワインは飲むがパンは我慢、我慢。
Dscn0364_2 ここの名物(生乳のホイップ、一切無添加、チーズの原料?)を巨大な焼きメレンゲで漬けつつ食す。これがチーズ馬鹿には絶品だった。ゲップ!失礼!

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