TPP

2011-10-30 17:00:01 | その他
話題になっている TPP(Trans-Pacific Partnership)
環太平洋戦略的経済連携協定(あえて日本は 「パートナー
シップ」 という綺麗な言葉を使っていること自体おかしい
ですが)を結ぶと・・・

簡単に言うと加盟国で関税をなくし、自由貿易を行うと
いうことなのですが、ごく身近な話では 「外国から無関税
で大量の食料が入ってくるので日本の農業・漁業が崩壊」
します。 たとえば3,000円で売られているお米が輸入関税
(米の関税は簡単に言うと778%。 これはこれで高すぎる
という意見もありますが 「ミニマムアクセス米」 等の話
もあるので今回は別議論で。)がなくなると400円以下で
外国米が売られるということ。 外国米なんか買わないよ、
と考えていてもこれだけ差があるとどう考えるのでしょう?

さらに怖いのは 「外国の保険会社が医療保険を売り込みに
くる」 ことです。 現状の健康保険制度が自由貿易に違反する
と訴えてきた場合、現状の健康保険がなくなり、各保険会社
独自の医療保険制度となり病院にかかると多額の費用が
かかる(たとえば盲腸で150万円の負担、等)こととなり、
病気になってもお金持ち以外は病院にかかれなくなります。
もちろん、日本医師会等も大反対しています。 既に利権等
の話ではなくなってきています。

経団連が推進しているのは、TPPは海外進出を進める多国
籍企業にとっては大きなビジネスチャンスになるからです。
しかし、逆に公共事業などでも外資参加が増えて日本では
中小企業はもとより、大企業も軒並み総倒れの危機もあり
えます。
日本を支えている一次産業(農林業、漁業、鉱業)をはじめ
二次産業(一次産業から加工する産業)でも失業者が増大。
二次産業で余裕がでると三次産業(サービス関係。商店や
運送なども入る)が増えるのですが、余裕などできなくなる
ので、多分共倒れ・崩壊でしょう。

結構愛用している 280円弁当 ですが・・・

これについては原価は6割以上かかっている目玉商品だと
聞いていますが、国産米と鶏肉を関税がかからない外国産
にすると多分売価は100円程下がると思います・・・しかし
人件費は別なので逆に小売店は厳しくなると思われます。

なんか総理大臣から 「こうなりますよ~」 というアナウンスが
全くないまま交渉を進めていこうとする・・・日本は 「崩壊の道」
を辿っていくのでしょうか。。。