【記事作成日:2015/6/15、現地訪問日:2015/5/6】
このエントリでは、国道439号線の津野町(国道197号線との重複区間)から土佐大正までの状況を記載しています。その他の区間については、インデックスページを参照ください。
このエントリでの走行MAP (クリックでgoogle mapへ)
同区間の拡大地図
今回の区間では、津野町の国道197号線の交点から国道381号線の合流点である四万十町大正の道の駅に向かってヨサクを南下していきます。
今回の走行区間もロクな下調べはせずに行き当たりバッタリで進んでいったのですが、この区間は「なんとか峠」のような著名な峠は存在しないものの、直線距離だと30km程度のところを50kmもかけて走ることもあり、相当なぐにゃぐにゃ道であることをがうかがわれます。
また愛用しているツーリングマップルでは、この区間の走行注意情報として「川がきれいな山深い狭い道が続く 対向車に注意」や「やっぱり凄かったR439」という記載があります。
どこがどう凄いのか判らないのですが、まずは途中のポイントとして県道322号線と繋がる辺りの中平・松原地区、及びその先の下津井橋と津賀ダムをチェックポイントとして進んでみることにします。
1. 津野町から中平・松原地区まで
津野町から中平地区までの地図
01-津野町の国道439号分岐点(津野町北川地区)
国道439号線を矢筈峠方面から来た場合は国道197号線との重複区間を愛媛県方面に進み、北川地区で左折して南下していきます。
国道197号線と439号線付近の地図
しかし写真にある最初の左折ルート(その8のソフトクリーム屋さんがあるところ)は道の良いバイパス道であるものの国道439号線ではないため、ヨサク全走破を目指すブログ主としては、もう少し先の天忠トンネルの手前より左に曲がって、正規(?)のヨサクルートを進んで行きます。
02-いきなり細い道に入っていきます (13:20頃)
先程の広い道を通ると、このおにぎりが入手できないので注意が必要です。
03-2択の分岐点(左に進みます)
ここはまだ判りやすいところですが、この後もぱっと見では判別がつきにくい2択の分岐点があります。
04-広い道からの合流点
ここが先程出てきた、最初に左折するルートとの合流点です。
05-番城地区
この辺りは良い道路環境なんですが…
06-北川沿いの狭い道
この後は北川を左手にして、狭い道を進んで行きます。
07-大古味地区
08-狭い川沿いの道(落石注意)
川沿いの道はこんな感じの道路状況が続きます。幅員は狭く、山側は小石がポロポロ落ちてきそうな植物のある崖のような感じです。狭くて見通しが悪くて走りにくい道路環境ですが、すぐ隣を流れている清流の風景が綺麗で、この点だけは救いでした。
09-2択の分岐点
ここは狭い方の右側に進むのが正解ですが、判りづらい状況になっています。左の道は「鈴が森」という山の近くに進むようです。鈴ヶ森という言葉を聞くと、都内にある江戸時代の処刑場を想像してしまいます(ガクガクブルブル)。
10-神社横の道
地図によると五社神社というところみたいです。
11-木立の中を通って檮原町に突入
写真を見ての通り、対向車の軽自動車とブログ主のバイクが注意しながらようやくすれ違えるレベルの道幅です。
12-檮原町に繋がる分岐点
13-鷹取の家(公式サイトはこちら)
なぜかこんなところで本場韓国キムチを作っているようです。(キムチを作るようになった経緯などは、上のリンク先を参照ください)
14-橋を渡ってサイドチェンジ(13:45頃)
今までは川を左手に進んできたのですが、ここで橋を渡ってサイドチェンジになります。
15-古い橋の橋脚
…が、橋の上からの風景が綺麗だったので写真を数枚撮った上で、ここでバイクのエンジンを止めて小休止とします。また、横浜出発時から800枚ほど撮影してきたカメラ(FUJIFILM XF-1)のバッテリーが尽きてきたので、予備バッテリーに交換します。
この旅行にはXF-1の予備バッテリー2つと充電器を持ってきたのですが、1日目に500枚程度撮影してもバッテリーが十二分に残っていたので、宿で充電は行わずに2日目も何枚撮影できるかどうか試している状況でした。まさか1バッテリーでここまで撮影できるとは思っていなかったので驚きでした。
そして(横着して)バイクに跨がったままタンクバックの右側ポケットにある予備バッテリーをゴソゴソ探している間に大惨事が発生します。妙な体制をしているときにバランスを崩してしまい、何とか必死に立て直そうとしたものの力尽きて、右側に立ちゴケをやらかしてしまったのでありました。(;´Д`)
今回は「転倒」というよりも「ゆっくり横に寝かせた」レベルだったので大したことはないものの、愛車XJ6 Diversionは2011年の新車購入以来、綺麗&丁寧に扱ってきたつもりだったのでがっくりきました。_| ̄|○
そしてバイクを引き起こそうとしたのですが、長時間の運転で疲れ気味だったこともあり、足や腕になかなか力が入らず苦戦します。そうしたところこんな人通りの少ないところなのに、ドンピシャのタイミングで救世主が現れます。
ブログ主と同じ方向に進んできた原付バイクが、ひーこら言ってるブログ主を見かけて「これはイカン」と思ってくれたのか、通り過ぎた途端にUターンして助けに来てくれたのでありました。
この救世主は近くに住んでいるという初老のおっちゃんでした。そしてそのおっちゃんはブログ主のバイク(横浜ナンバー)を見て、「にーちゃん、横浜から来たんかい。ワシは以前、相模原で働いてたことがあるんじゃ」とのこと。こんなところで神奈川県民の繋がりがあるとは思いませんでした。
その後数分ぐらい立ち話をしてたのですが、お礼に大歩危で買ったういろうでも持って行ってもらおうと思って荷物をゴソゴソしていた矢先に、「じゃー、気をつけてな~」といって原付バイクでぴゅーと立ち去っていったのでありました。どこのどなたか判りませんが、本当にありがとうございました。m(__)m
引き起こしたバイクの状況を確認したところ、ハンドルと右ステップに若干削れた跡が残ったことと、ブレーキペダルがちょっぴり曲がってしまったもの、奇跡的にカウルの塗装はほぼ無傷。運転にはまるっきり支障はなさそうなので、安心して先に進みます。
16-気を取り直して再出発
そして再出発した矢先に、とんでもないおにぎりが目に入ってきます。
16-2 「影の地」のおにぎり
「影の地 (カゲノチ)」
…なんという厨二心をくすぐられる地名なんでしょうか。
こういう地名を聞いていると、突然見知らぬじいさんが現れて
「貴様はこの地に脚を踏み入れる覚悟はあるのか?」
と聞いてきたりだとか
「小僧、ついてこい」
と言われてついていったら追いつけないとか
「どうした、お前の親父はこんなものではなかったぞ!」
「なぜ父のことを?」
などといった展開にならないか心配になります。(←重度中二病患者)
17-2択の分岐点
18-左の山も落石注意
橋を渡って川の左側のルートに移っても、道の状況は変わりません。それどころか路面の程度は悪化している感があります。
19-四万十源流合衆国
いったいどういう国なんでしょうか…
20-これぞヨサクの道路
狭くて路面はでこぼこで落石があります。こんな道を我慢強くひたすら延々と黙々と進んで行きます(苦行)。
21-広い道が現れました
そうしたところ、広めの片側1車線道路が現れます。
22-県道26号線との分岐点(14:15頃)
県道26号線は国道197号線に繋がる道です。
23-中平トンネル(1995年11月竣工)
このトンネルと広い道ができる前までは、山越えの旧道だったようです。
24-県道322号線との分岐点(14:20頃)
そして松原地区に到達します。
25-近くのパン屋さん(シェ・ムア)
そのすぐ近くには、おされなパン屋さんがありました。立ち寄ろうかと思ったのですが、1時間前に休憩していたことと、立ちゴケトラブルで時間を食ってしまったこともあり、このまま先に進みます。
2. 中平地区から津賀ダムまで
中平地区から津賀ダムまでの地図
ここから先は、近くに温泉施設のある下津井地区、そして津賀ダム方面に向かいます。
26-この辺りはまだ快走路が続きます
…が、こんな道は長くは続きません。
27-松原中津川林道との分岐点
左が林道、右が国道439号線です。
松原中津川林道経由の地図
ツーリングマップルによると左の松原中津川林道を進めば、津賀ダムの先まで舗装路で迂回できるようです。
28-工事の予告看板
ゴールデンウィーク中ということもあり、休工中になっていました。
29-異常気象時通行規制区間
先程の林道との分岐点からは、再び道が狭くなってきます。
30-再び「影地」のおにぎりに遭遇(14:25頃)
ここで想定外の光景を目の当たりにします。随分前に通過したはずの「カゲノチ」のおにぎりが、再び目の前に現れたのです。
ここのおにぎり(影地)
「しまった、縮地法にやられたか!」と思い、慌てて地図を確認します。(←重度中二病患者)
最初に出くわしたおにぎり(影の地)
しかしながら地図を確認したところ、最初に出くわした「カゲノチ」は漢字で書くと“影野地”、この場所は“の”が付かない“影地”と記載されており、別の地名であることが確認されました。
「ふぅ、危ないところだった…」
そう思いつつ、先に進んで行きます。(単にブログ主の早とちりなだけなんですが)
31-再び酷道モードへ
ここから先も狭くて荒れ気味の道路を進んで行きます。
32-軽自動車とバイクの離合がやっとの幅員の道路
軽自動車とバイクの離合すらできないところがゴロゴロ存在しているため、写真のようなところはまだマシな方です。
33-ダムの放流注意看板
ブログ主が求めている看板はこれじゃないんだよな~。
※ ブログ主のためにある訳ではありません。
34-人型のかかし
東祖谷山村(その5)で見かけたような、不気味なかかしが待ち受けています。本当にヨサクは油断なりません。
35-最後の影地おにぎり
この辺りは檮原町と四万十町との境目にあります。
36-ここから四万十町(旧大正町)に入ります
道路の管理元も窪川土木事務所になります。
37-下津井地区に入ります
38-赤くて細い橋がかかっています
ダムが近くなってきたためか、川の幅が広くなり、水の量も増えてきました。
39-四万十町に入っても酷道が続きます
ここに載せている写真の枚数は(これでも)控えめですが、こんな感じの道が延々と続いて、本当にイヤになってきます。
40-下津井橋に到着(14:40頃)
ツーリングマップルによると、この橋を渡ったところにヘルスセンターという温泉施設があるみたいなのです。
41-民家の軒先を通ります
こんな狭い道でも、人気(ひとけ)があるところは安心感があります。
42-離合確保場所
車の離合場所確保のため、強引に川に張り出したスペースがあります。しかしガードレールは無く、車を運転している立場だったら、こんなところギリギリに車を止めたくはないものです。
43-大正まで18km (14:50頃)
「下津井は温泉施設の建物があるようなところなので、そこから先はまともな道路になるはず」…そう思っていたのですが、道路の状況は全然変わりません。
今回、津野町から大正までの道のりは50km。大正まで18kmということは、途中写真を撮りながらのんびり進んでいることもありますが、1時間半も走ってまだ3分の2程度(32km程度)しか進んでいません。本当にげんなりしてきます。
44-檮原川沿いの道
45-津賀ダムに到着
そして第二のチェックポイントとなる津賀ダムに到着します。
46-さわやかトイレ(15:00頃)
すぐ近くにはダムを管理する四国電力が用意した公衆トイレがありました。このとき丁度15時でした。
3. 津賀ダムから道の駅四万十大正まで
津賀ダムから土佐大正までの地図
ここから先はダム下流の檮原川に沿って旧大正町の市街地まで向かいます。
47-ダムを過ぎてもこんな状況…
「ダムに対する資材の運搬とかがあるはずだから、さすがにダムを過ぎたら道は良くなるはず。てゆーか、良くなって欲しい(願望)。」…そんな風に思っていた時期が私にもありました。
しかしながらそうした願望を打ち砕くような、相変わらずの酷道状況が続きます。
48-ダムの放流注意の看板はこうでなくっちゃ
やっぱりダムの放流警告看板は、シンプルかつ、なんとなく恐怖感を感じるようなものでなくっちゃいけません!(←ブログ主の嗜好)
49-大正まであと12km
悪魔の地(←地元の方に失礼な言い方)から脱出するためのカウントダウンが近づいてきています。
50-2択の分岐点
こんなところを間違える人はいないとは思いますが、国道439号線は右です。
51-大正まであと10km
この辺りまで来ると、狭いところはあれど、路面の状況はよくなってきています。
52-檮原川の風景
川は浅く広くなっている状況です。
53-民家が多くなってきました
木谷ヶ内地区、大正まで8kmに近づきました。
54-田んぼの風景
55-そして中の島公園というところに到着します。(15:15頃)
56-狭い道からやっと脱出
中の島公園を過ぎてからは広めの片側1車線の快速道になります。ようやくあの酷道から開放されました(狂喜)。
57-国道381号線との合流点
右に曲がると江川崎・宇和島方面に進みます。ちなみに鉄道マニアの間では有名な半家(ハゲ)駅もこの先にあります。しかしここは直進して国道381号線との重複区間を旧大正町の市街地方面に向かって進みます。
58-土佐大正駅前
左に曲がると土佐大正駅に到達します。なお土佐大正駅は宇和島方面・窪川方面とも1日に7本しかないため、時刻表を確認して利用する必要があります(次の便まで3時間程度空く時間帯があります)。
59-そしてまもなくして、国道439号線との分岐点に到達します。
60-道の駅四万十大正に到着(15:25頃)
道の駅は先程の交差点の角に面したところにあります。
61-道の駅で一服
ブログ主がこの道の駅に来るのは確か3回目で、前の2回はまだ東京~高知間のフェリーがあった頃に、高知から八幡浜まで走ってフェリーで九州入りしたとき以来となります(少なくとも5年以上前)。
確か前回来たときもそうだったはずですが、この道の駅の食い物は定食以外の選択肢が乏しく、ちょっと小腹を満たしたい程度のメニューやサンドイッチ・おにぎり類が見つかりません(たまたまブログ主が来店したときは売り切れだった可能性もありますが…)。
そのためお茶とソフトクリームと日持ちのするパンを買って、近くのテーブルでつまみます。
「は~、途中のパン屋で何か買っておくんだったなぁ… (;´Д`)」
そう後悔しつつ、疲れた体にエネルギーを注入してヨサク最後の区間である杓子峠越えに備えます。
~その10に続く~
★★ 国道439号線を走破してみる:インデックスページに戻る ★★
このエントリでは、国道439号線の津野町(国道197号線との重複区間)から土佐大正までの状況を記載しています。その他の区間については、インデックスページを参照ください。
このエントリでの走行MAP (クリックでgoogle mapへ)
同区間の拡大地図
今回の区間では、津野町の国道197号線の交点から国道381号線の合流点である四万十町大正の道の駅に向かってヨサクを南下していきます。
今回の走行区間もロクな下調べはせずに行き当たりバッタリで進んでいったのですが、この区間は「なんとか峠」のような著名な峠は存在しないものの、直線距離だと30km程度のところを50kmもかけて走ることもあり、相当なぐにゃぐにゃ道であることをがうかがわれます。
また愛用しているツーリングマップルでは、この区間の走行注意情報として「川がきれいな山深い狭い道が続く 対向車に注意」や「やっぱり凄かったR439」という記載があります。
どこがどう凄いのか判らないのですが、まずは途中のポイントとして県道322号線と繋がる辺りの中平・松原地区、及びその先の下津井橋と津賀ダムをチェックポイントとして進んでみることにします。
ツーリングマップル R 中国・四国 2015 (ツーリング 地図 | 昭文社 マップル) | |
クリエーター情報なし | |
昭文社 |
1. 津野町から中平・松原地区まで
津野町から中平地区までの地図
01-津野町の国道439号分岐点(津野町北川地区)
国道439号線を矢筈峠方面から来た場合は国道197号線との重複区間を愛媛県方面に進み、北川地区で左折して南下していきます。
国道197号線と439号線付近の地図
しかし写真にある最初の左折ルート(その8のソフトクリーム屋さんがあるところ)は道の良いバイパス道であるものの国道439号線ではないため、ヨサク全走破を目指すブログ主としては、もう少し先の天忠トンネルの手前より左に曲がって、正規(?)のヨサクルートを進んで行きます。
02-いきなり細い道に入っていきます (13:20頃)
先程の広い道を通ると、このおにぎりが入手できないので注意が必要です。
03-2択の分岐点(左に進みます)
ここはまだ判りやすいところですが、この後もぱっと見では判別がつきにくい2択の分岐点があります。
04-広い道からの合流点
ここが先程出てきた、最初に左折するルートとの合流点です。
05-番城地区
この辺りは良い道路環境なんですが…
06-北川沿いの狭い道
この後は北川を左手にして、狭い道を進んで行きます。
07-大古味地区
08-狭い川沿いの道(落石注意)
川沿いの道はこんな感じの道路状況が続きます。幅員は狭く、山側は小石がポロポロ落ちてきそうな植物のある崖のような感じです。狭くて見通しが悪くて走りにくい道路環境ですが、すぐ隣を流れている清流の風景が綺麗で、この点だけは救いでした。
09-2択の分岐点
ここは狭い方の右側に進むのが正解ですが、判りづらい状況になっています。左の道は「鈴が森」という山の近くに進むようです。鈴ヶ森という言葉を聞くと、都内にある江戸時代の処刑場を想像してしまいます(ガクガクブルブル)。
10-神社横の道
地図によると五社神社というところみたいです。
11-木立の中を通って檮原町に突入
写真を見ての通り、対向車の軽自動車とブログ主のバイクが注意しながらようやくすれ違えるレベルの道幅です。
12-檮原町に繋がる分岐点
13-鷹取の家(公式サイトはこちら)
なぜかこんなところで本場韓国キムチを作っているようです。(キムチを作るようになった経緯などは、上のリンク先を参照ください)
14-橋を渡ってサイドチェンジ(13:45頃)
今までは川を左手に進んできたのですが、ここで橋を渡ってサイドチェンジになります。
15-古い橋の橋脚
…が、橋の上からの風景が綺麗だったので写真を数枚撮った上で、ここでバイクのエンジンを止めて小休止とします。また、横浜出発時から800枚ほど撮影してきたカメラ(FUJIFILM XF-1)のバッテリーが尽きてきたので、予備バッテリーに交換します。
この旅行にはXF-1の予備バッテリー2つと充電器を持ってきたのですが、1日目に500枚程度撮影してもバッテリーが十二分に残っていたので、宿で充電は行わずに2日目も何枚撮影できるかどうか試している状況でした。まさか1バッテリーでここまで撮影できるとは思っていなかったので驚きでした。
FUJIFILM デジタルカメラ XF1 光学4倍 ブラック F FX-XF1B | |
クリエーター情報なし | |
富士フイルム |
そして(横着して)バイクに跨がったままタンクバックの右側ポケットにある予備バッテリーをゴソゴソ探している間に大惨事が発生します。妙な体制をしているときにバランスを崩してしまい、何とか必死に立て直そうとしたものの力尽きて、右側に立ちゴケをやらかしてしまったのでありました。(;´Д`)
今回は「転倒」というよりも「ゆっくり横に寝かせた」レベルだったので大したことはないものの、愛車XJ6 Diversionは2011年の新車購入以来、綺麗&丁寧に扱ってきたつもりだったのでがっくりきました。_| ̄|○
そしてバイクを引き起こそうとしたのですが、長時間の運転で疲れ気味だったこともあり、足や腕になかなか力が入らず苦戦します。そうしたところこんな人通りの少ないところなのに、ドンピシャのタイミングで救世主が現れます。
ブログ主と同じ方向に進んできた原付バイクが、ひーこら言ってるブログ主を見かけて「これはイカン」と思ってくれたのか、通り過ぎた途端にUターンして助けに来てくれたのでありました。
この救世主は近くに住んでいるという初老のおっちゃんでした。そしてそのおっちゃんはブログ主のバイク(横浜ナンバー)を見て、「にーちゃん、横浜から来たんかい。ワシは以前、相模原で働いてたことがあるんじゃ」とのこと。こんなところで神奈川県民の繋がりがあるとは思いませんでした。
その後数分ぐらい立ち話をしてたのですが、お礼に大歩危で買ったういろうでも持って行ってもらおうと思って荷物をゴソゴソしていた矢先に、「じゃー、気をつけてな~」といって原付バイクでぴゅーと立ち去っていったのでありました。どこのどなたか判りませんが、本当にありがとうございました。m(__)m
引き起こしたバイクの状況を確認したところ、ハンドルと右ステップに若干削れた跡が残ったことと、ブレーキペダルがちょっぴり曲がってしまったもの、奇跡的にカウルの塗装はほぼ無傷。運転にはまるっきり支障はなさそうなので、安心して先に進みます。
16-気を取り直して再出発
そして再出発した矢先に、とんでもないおにぎりが目に入ってきます。
16-2 「影の地」のおにぎり
「影の地 (カゲノチ)」
…なんという厨二心をくすぐられる地名なんでしょうか。
こういう地名を聞いていると、突然見知らぬじいさんが現れて
「貴様はこの地に脚を踏み入れる覚悟はあるのか?」
と聞いてきたりだとか
「小僧、ついてこい」
と言われてついていったら追いつけないとか
「どうした、お前の親父はこんなものではなかったぞ!」
「なぜ父のことを?」
などといった展開にならないか心配になります。(←重度中二病患者)
17-2択の分岐点
18-左の山も落石注意
橋を渡って川の左側のルートに移っても、道の状況は変わりません。それどころか路面の程度は悪化している感があります。
19-四万十源流合衆国
いったいどういう国なんでしょうか…
20-これぞヨサクの道路
狭くて路面はでこぼこで落石があります。こんな道を我慢強くひたすら延々と黙々と進んで行きます(苦行)。
21-広い道が現れました
そうしたところ、広めの片側1車線道路が現れます。
22-県道26号線との分岐点(14:15頃)
県道26号線は国道197号線に繋がる道です。
23-中平トンネル(1995年11月竣工)
このトンネルと広い道ができる前までは、山越えの旧道だったようです。
24-県道322号線との分岐点(14:20頃)
そして松原地区に到達します。
25-近くのパン屋さん(シェ・ムア)
そのすぐ近くには、おされなパン屋さんがありました。立ち寄ろうかと思ったのですが、1時間前に休憩していたことと、立ちゴケトラブルで時間を食ってしまったこともあり、このまま先に進みます。
2. 中平地区から津賀ダムまで
中平地区から津賀ダムまでの地図
ここから先は、近くに温泉施設のある下津井地区、そして津賀ダム方面に向かいます。
26-この辺りはまだ快走路が続きます
…が、こんな道は長くは続きません。
27-松原中津川林道との分岐点
左が林道、右が国道439号線です。
松原中津川林道経由の地図
ツーリングマップルによると左の松原中津川林道を進めば、津賀ダムの先まで舗装路で迂回できるようです。
28-工事の予告看板
ゴールデンウィーク中ということもあり、休工中になっていました。
29-異常気象時通行規制区間
先程の林道との分岐点からは、再び道が狭くなってきます。
30-再び「影地」のおにぎりに遭遇(14:25頃)
ここで想定外の光景を目の当たりにします。随分前に通過したはずの「カゲノチ」のおにぎりが、再び目の前に現れたのです。
ここのおにぎり(影地)
「しまった、縮地法にやられたか!」と思い、慌てて地図を確認します。(←重度中二病患者)
最初に出くわしたおにぎり(影の地)
しかしながら地図を確認したところ、最初に出くわした「カゲノチ」は漢字で書くと“影野地”、この場所は“の”が付かない“影地”と記載されており、別の地名であることが確認されました。
「ふぅ、危ないところだった…」
そう思いつつ、先に進んで行きます。(単にブログ主の早とちりなだけなんですが)
31-再び酷道モードへ
ここから先も狭くて荒れ気味の道路を進んで行きます。
32-軽自動車とバイクの離合がやっとの幅員の道路
軽自動車とバイクの離合すらできないところがゴロゴロ存在しているため、写真のようなところはまだマシな方です。
33-ダムの放流注意看板
ブログ主が求めている看板はこれじゃないんだよな~。
※ ブログ主のためにある訳ではありません。
34-人型のかかし
東祖谷山村(その5)で見かけたような、不気味なかかしが待ち受けています。本当にヨサクは油断なりません。
35-最後の影地おにぎり
この辺りは檮原町と四万十町との境目にあります。
36-ここから四万十町(旧大正町)に入ります
道路の管理元も窪川土木事務所になります。
37-下津井地区に入ります
38-赤くて細い橋がかかっています
ダムが近くなってきたためか、川の幅が広くなり、水の量も増えてきました。
39-四万十町に入っても酷道が続きます
ここに載せている写真の枚数は(これでも)控えめですが、こんな感じの道が延々と続いて、本当にイヤになってきます。
40-下津井橋に到着(14:40頃)
ツーリングマップルによると、この橋を渡ったところにヘルスセンターという温泉施設があるみたいなのです。
41-民家の軒先を通ります
こんな狭い道でも、人気(ひとけ)があるところは安心感があります。
42-離合確保場所
車の離合場所確保のため、強引に川に張り出したスペースがあります。しかしガードレールは無く、車を運転している立場だったら、こんなところギリギリに車を止めたくはないものです。
43-大正まで18km (14:50頃)
「下津井は温泉施設の建物があるようなところなので、そこから先はまともな道路になるはず」…そう思っていたのですが、道路の状況は全然変わりません。
今回、津野町から大正までの道のりは50km。大正まで18kmということは、途中写真を撮りながらのんびり進んでいることもありますが、1時間半も走ってまだ3分の2程度(32km程度)しか進んでいません。本当にげんなりしてきます。
44-檮原川沿いの道
45-津賀ダムに到着
そして第二のチェックポイントとなる津賀ダムに到着します。
46-さわやかトイレ(15:00頃)
すぐ近くにはダムを管理する四国電力が用意した公衆トイレがありました。このとき丁度15時でした。
3. 津賀ダムから道の駅四万十大正まで
津賀ダムから土佐大正までの地図
ここから先はダム下流の檮原川に沿って旧大正町の市街地まで向かいます。
47-ダムを過ぎてもこんな状況…
「ダムに対する資材の運搬とかがあるはずだから、さすがにダムを過ぎたら道は良くなるはず。てゆーか、良くなって欲しい(願望)。」…そんな風に思っていた時期が私にもありました。
しかしながらそうした願望を打ち砕くような、相変わらずの酷道状況が続きます。
48-ダムの放流注意の看板はこうでなくっちゃ
やっぱりダムの放流警告看板は、シンプルかつ、なんとなく恐怖感を感じるようなものでなくっちゃいけません!(←ブログ主の嗜好)
49-大正まであと12km
悪魔の地(←地元の方に失礼な言い方)から脱出するためのカウントダウンが近づいてきています。
50-2択の分岐点
こんなところを間違える人はいないとは思いますが、国道439号線は右です。
51-大正まであと10km
この辺りまで来ると、狭いところはあれど、路面の状況はよくなってきています。
52-檮原川の風景
川は浅く広くなっている状況です。
53-民家が多くなってきました
木谷ヶ内地区、大正まで8kmに近づきました。
54-田んぼの風景
55-そして中の島公園というところに到着します。(15:15頃)
56-狭い道からやっと脱出
中の島公園を過ぎてからは広めの片側1車線の快速道になります。ようやくあの酷道から開放されました(狂喜)。
57-国道381号線との合流点
右に曲がると江川崎・宇和島方面に進みます。ちなみに鉄道マニアの間では有名な半家(ハゲ)駅もこの先にあります。しかしここは直進して国道381号線との重複区間を旧大正町の市街地方面に向かって進みます。
58-土佐大正駅前
左に曲がると土佐大正駅に到達します。なお土佐大正駅は宇和島方面・窪川方面とも1日に7本しかないため、時刻表を確認して利用する必要があります(次の便まで3時間程度空く時間帯があります)。
59-そしてまもなくして、国道439号線との分岐点に到達します。
60-道の駅四万十大正に到着(15:25頃)
道の駅は先程の交差点の角に面したところにあります。
61-道の駅で一服
ブログ主がこの道の駅に来るのは確か3回目で、前の2回はまだ東京~高知間のフェリーがあった頃に、高知から八幡浜まで走ってフェリーで九州入りしたとき以来となります(少なくとも5年以上前)。
確か前回来たときもそうだったはずですが、この道の駅の食い物は定食以外の選択肢が乏しく、ちょっと小腹を満たしたい程度のメニューやサンドイッチ・おにぎり類が見つかりません(たまたまブログ主が来店したときは売り切れだった可能性もありますが…)。
そのためお茶とソフトクリームと日持ちのするパンを買って、近くのテーブルでつまみます。
「は~、途中のパン屋で何か買っておくんだったなぁ… (;´Д`)」
そう後悔しつつ、疲れた体にエネルギーを注入してヨサク最後の区間である杓子峠越えに備えます。
~その10に続く~
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毎日 遠足前夜の小学生並みに、バイクに乗ってる自分を妄想してワクワクしてるんですが...そんな折り、きたへふさんのブログに出会いました。
バイクを買い換えられたところから「ヨサク編」まで(主にバイクの記事を)、夢中で読ませていただきました。
自分は四国在住(神奈川は川崎に10年ほど住んでました)なのですが、きたへふさんのブログ拝見して、「四国にこんなところ有ったんや...」と感激しました。ありがとうございます。
ますますバイク乗りたくなりました!
酷道ツーリングの際は、くれぐれも運転 気を付けて!
あと...ヨサクの続き、早く聞かせてください(笑)!
こんなブログでも楽しく読んで頂けたとのことで、こちらも嬉しいというか励みになります。(^^)
四国はまだまだ走ってみたいところがいっぱいあるので、機会があれば
(今回行けなかったカルストも含めて)、いろいろと走ってみたいと思っています。
将来バイクが取得できて、どこかツーリング先でバッタリお会いできたりするといいですね!