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北海道の旅2017夏・その3 (釧路→網走→札幌→新千歳)

2017年08月05日 | 旅行・鉄道
【乗車日:2017/8/5、記事作成日:2017/9/17】

 今回は北海道旅行の最終編です。
 ブログ主と嫁は前々日に新千歳から石勝線のスーパーおおぞら号で釧路入りし(その1)、前日に釧路⇔根室(納沙布岬)間を往復してきたのですが(その2)、この日は釧路→網走(釧網線)、網走→旭川(石北線)、旭川→札幌(函館線)、札幌→新千歳(千歳線)と移動して、最後は空路で横浜の自宅に戻ります。


1. 釧路→網走まで(釧網線)


釧路→網走間(釧網線)の地図

 釧網(せんもう)本線は道東の釧路と網走を結ぶ路線です。本線と名前が付いていますが、実態は1両編成の普通列車が数時間に1本走っているだけの超ローカル線です。
 今回移動する釧路から網走までの直通列車は1日に5本しかなく、釧路駅8:57発の網走行きに乗り遅れたら、次の網走行きは14:14まで5時間以上空いてしまいます。(ただしこれ以外にも釧路口や網走口で区間列車は存在)


01-釧路駅の駅舎

 ホテルを出て釧路駅に向かいます。8月上旬というクソ暑い時期だというのに朝の釧路は「涼しい」を通り越して、「半袖だと肌寒い」くらいでした。前を行く人も長袖を着ています。


02-釧路駅の改札

 今回乗車するのは8:57発の快速しれとこ号。しかし釧路駅には発車の約1時間20分も前の7:40頃に到着しました。
 こんなに早く駅に到着した理由…、それは風光明媚で知られる釧網線の車窓の風景を、絶対にベストな席で見たかったからでした。(前日の根室行き列車に30分前に並んでもベストな席に座れなかったことも影響しています)


03-スーパーおおぞら号が入線してきました

 快速しれとこ号は改札口を出てすぐの1番ホームから出発するのですが、あまりにも早く来たので快速しれとこ号の30分以上前に発車するスーパーおおぞら4号札幌行きを入線から発車まで見送ります。


04-快速しれとこ号が入線してきました \(^o^)/

 発車の約15分前(8:53頃)に入線してきました。これでようやく座れます。


05-しれとこ号の車内(満席)

 キハ54系1両編成の列車に乗り込むと、ブログ主は進行方向左側のベスト席、嫁は通路を挟んで反対の右側のベスト席に別れて座ります。
 これは釧路を出て釧路湿原を過ぎるまでは進行方向左側が、知床斜里から網走までのオホーツク海側は進行方向右側の風景がよいと聞いていたので、左右どちらの風景も楽しめるように示し合わせての行動となります。
 気分はまるで関ヶ原の戦いで東軍/西軍どちらが勝っても(負けても)家系を残せるようにするため、身内が東軍と西軍に別れて戦った真田家の武将のようでした(言い過ぎ)。


06-釧路川を渡ります

 列車は釧路駅を定刻に発車します。約3時間の列車の旅が始まりました。


07-釧路湿原1

 楽しみにしていた広大な風景が見えてきました。 \(^o^)/


08-釧路湿原2

 2つ上の写真にある釧路川の上流に向かって行きます。
 

09-塘路駅に到着

 塘路(とうろ)駅は「くしろ湿原ノロッコ号」(WikiPedia)の始発・終点駅の1つです(なおノロッコ号は川湯温泉発着便もあり)。そのため「ノロッコ折り返し」の標識も見えます。


10-塘路駅からの風景

 塘路駅は釧路川のカヌー下りの始発地点に近くにあります。釧路駅では立ち席の人もいるぐらいの満席だったのですが、この駅でそこそこの乗客が降りていき、車内はちょうど満席ぐらいの状態になりました。


11-釧路湿原3

 やっぱり釧路湿原は広いな~。凄い光景が続きます。


12-畑の風景

 広い畑が見えてきました。


13-タンチョウの私有地につき立入禁止(茅沼駅)

 奥の白い看板には「お願い タンチョウツルは国の天然記念物です。遠くから温かく見守って下さい。くれぐれも脅かしたりホームから降りたりしないようにお願いします。 標茶駅」と記載されています。


14-サイレージの風景

 湿原を離れて広い草原が見え始めました。


15-摩周駅に到着

 摩周湖のある摩周駅に到着。摩周湖には行ってみたいな~


16-川湯温泉駅に到着

 川湯温泉はブログ主がそのうち行ってみたい温泉ランキング上位にあたるところです。次に来るときはノロッコ号に乗って宿泊旅行に行きたいところです。


17-釧網線北側の風景1

 北の大地やな~


18-釧網線北側の風景2

 北の大地やな~(再掲)


19-釧網線北側の風景3

 北の大地やな~(再掲)
 釧路湿原を過ぎても素晴らしい風景が続いており、「ほえ~」と感嘆しながら車窓を眺めていました。


20-知床斜里駅に到着

 釧路を出発して2時間15分程で、オホーツク海沿いの町である斜里町の知床斜里駅に到着しました。
 なお斜里町は知床観光のベース拠点でもありますが(知床半島行ってみたい)、バイク海苔のブログ主としては「天に続く道」と呼ばれる凄い風景の直線道路に是非とも行ってみたいと思っているのであります。(写真を含む参考リンク先:「天に続く道」斜里町の国道334号線は日本一美しい直線道路)


21-知床斜里から先の車内

 知床斜里駅からは多くの人が乗り込んできて、再び立ち席の人が多数の状態となりました。ブログ主と嫁の席の隣は塘路駅を過ぎてからは空いていたのですが、ここから先はブログ主は嫁のいる右側席に移り、これまで座っていた左側の特等席は開放しました。


22-釧網線から見るオホーツク海

 釧網線は釧路からは“北上”していましたが、知床斜里駅からは90度左に曲がるような感じでオホーツク海に沿って網走まで西進していきます。
 ブログ主は右側席に移ったものの、釧網線からはオホーツク海が見えるエリアはそれほど多くなく、逆に進行方向左側には原生花園などの見応えのある風景がそこそこあって、なんとなくびみょーな感覚になりました。(´・ω・`)


23-網走駅に到着

 そして列車は満員状態のまま終点の網走駅に定刻で到着します。(11:53着)


24-先発の遠軽行き普通列車

 到着したホームの向かいには、5分で連絡する遠軽行きの普通列車(キハ40)が停車していました。


25-跨線橋から見送ります

 ブログ主と嫁は跨線橋を渡って網走駅の駅舎に向かいます。そのときに先程の遠軽行きの普通列車の発車を見送りました。なおこの普通列車は後ほど乗車する特急大雪4号に北見駅で追いつかれます。


1. 網走→旭川→札幌→新千歳まで(石北線等)


網走→新千歳空港間の地図(旭川・札幌経由)

 ここから先は特急列車に乗って旭川・札幌に向かいます。網走方面の特急列車というと以前はキハ183系のオホーツク号だけでしたが、2017年3月のダイヤ改正で4往復あったオホーツク号の半分は旭川駅発着の大雪号となり、旭川駅でライラック号と乗り換える方式となっています(特急料金は通しで計算可)。
 今回ブログ主と嫁は網走駅12:35発の大雪4号に乗車し、旭川駅でライラック34号(16:30発)に乗り換えて札幌に向かいます。


26-網走駅の待合室

 網走といえば監獄。監獄といえば臭い飯!(`・ω・´)
 当初ブログ主は1本前の釧網線の始発列車(釧路駅6:05発)に乗って網走観光の時間を作り、お昼ご飯は博物館 網走監獄で臭い飯を食うプランも考えていたのですが(網走監獄の監獄食)、朝早く起きるのが面倒くさかったのと、コンフォートホテルの朝食のプリンをもう1回食べたいというブログ主の強い希望により、1本後の快速しれとこ号で網走入りしていました。

 そのため網走駅での特急大雪号との乗り換え時間は40分少々しかなく、店屋での昼食は時間的に苦しい状態でした。そのため嫁は駅近くのコンビニで昼食や飲み物を買い、ブログ主はここの駅弁を買って車内で食べることにしたのでした。


27-網走駅の改札待ち

 そこそこ人が並んでいますが、この人数なら1.5車両しかない自由席にも楽々座れそうです。


28-特急大雪号(キハ183系)

 大雪号というと、個人的には“夜行列車”というイメージが強いです。またキハ183系というと、九州出身のブログ主はオランダ村特急(後のゆふいんの森II世、ゆふDX他)を思い浮かべます。


29-グリーン車に乗車します

 この日の旅は、釧路→網走間と札幌→新千歳間は青春18きっぷを使用。網走→旭川→札幌間は5時間以上の長旅になるのでグリーン車を取っていました。キハ183系のグリーン車に乗るのはこれが初めてです。


30-ガラガラの車内

 大雪号のグリーン車は2号車の半室のみとなっていますが、それでも乗客はブログ主夫妻と前の一人席にいる合計3人だけでした。


31-いくら数の子弁当(980円)

 移動途中に傾けてしまって中身がちょっとズレていますが、そこそこ美味しかったです。


32-石北線から眺める風景

 釧網線のような風光明媚な風景はあまり見られませんでしたが、「やっぱり北海道やな~」という風景は随所に出てきます。


33-北見辺りの風景

 北海道の主要都市の1つである北見市に到着しました。
 列車は北見を出ると留辺蘂(るべしべ)を過ぎ、難工事でリアル人柱埋められているという常紋トンネルを越えて遠軽に向かいます。


34-遠軽駅に到着(14:20)

 網走から1時間45分で遠軽に到着しました。ここまで来ても札幌までの旅程のまだ3分の1です…。
 なお石北線は遠軽駅で折り返す線形となっており、ここから先は座席を回転させて旭川の方に向かって行きます。


35-白滝方面に向かって山を登っていきます

 遠軽から先は険しい北見山地を上って、上川・旭川方面に下っていきます。
 

36-上越(信)

 丸瀬布駅を過ぎると、かつて鉄ヲタ間では「白滝シリーズ」と呼ばれた下白滝・旧白滝・白滝・上白滝・奥白滝の駅(一部廃駅)や現信号場を過ぎていきます。
 写真は奥白滝信号場の次の上越信号場で、その次が中越信号場となります。上越・中越といっても新潟の方ではなく、それぞれ「かみこし」「なかこし」と読みます。


37-山を下ってきました

 綺麗な風景が見えてきました。
 なお上川駅~白滝駅間は途中駅が廃止になったり信号場になってしまった関係で、現在は在来線で一番距離の長い隣駅間になっています(37.3kmで東京~千葉間に相当)。この列車でも隣駅まで40分もかかりました。
 

38-踏切と交差する真っ直ぐな道路

 北海道の列車の旅をしていて感動するのは、踏切で交差する道がやけに真っ直ぐなケースがあること。今回はたまたま
よいシーンが撮影できました。(動いている電車から撮っているので、シャッタータイミングが難しい)


39-旭川駅に到着

 そして列車は定刻で旭川駅に到着します。(16:19着)


40-特急ライラック号に乗り換えます

 旭川駅ではホームの向かいに止まっているライラック号に乗り換えます。ライラック号は、かつて青函トンネルを通る青森⇔函館間の特急スーパー白鳥号で使われていた789系0番台の車両が使われています。(北海道新幹線が開通したので、そのお下がりを転用中)


41-ライラック号のグリーン車の車内

 ブログ主は、札幌⇔旭川間は特急カムイで使われている789系1000番台の車両の方が振動が少なくて好きなのですが、カムイにはグリーン車がないのが難点です。(´・ω・`)
 ちなみにライラック号のグリーン車の乗客は、終点まで大雪号から乗り継いだ同じメンツ(3名)のみでした。


42-札幌駅に到着

 そしてライラック号は定刻より5分ほど遅れた18時丁度頃に終点の札幌駅に到着します。周りはもう暗くなっている状況でした。


43-札幌駅のホームの乗車位置票

 札幌駅の駅ビルの中でお土産等を買った後、快速エアポート号で新千歳空港に向かいます。
 ブログ主的には、こういういろんな種類のある乗車位置票の並びががたまりません。(;´Д`)ハァハァ


44-新千歳空港で夕食

 その後ブログ主と嫁は19時過ぎに新千歳空港に到着。そこでサンドイッチでも買って(SUPER FLYERSカード持ちであればタダで入れる)ANAのラウンジでまったりした後、21:25発の羽田行きに乗って帰京するつもりでした。
 しかし新千歳空港のANAラウンジは工事中で入れないことを搭乗手続きをしている時に知ってがっかり(代わりにお詫びの500マイルがもらえる)。時間もあるので空港内のフードコートで夕食を取ることにします。
 飯はいくつか選択肢があったのですが、はなまるうどんはどこでも食えるので除外、ジンギスカンも昨日食ったばかりなので除外、結局関東でも食べられて北海道とは関係ないカレー(+ナン)の夕食となりました。(´・ω・`)

 その後帰りの飛行機には定刻に乗り込んだものの、「羽田空港が混雑しているから」という理由で新千歳の離陸が30分以上遅れ、23:30過ぎに羽田空港に到着。手荷物の受取り場でスーツケースを受け取った後、速攻で移動し、京急の最終直通便に飛び乗ります。(SUPER FLYERSカード持ちは荷物を先出ししてくれるので助かりました)
 こうして最後の最後にバタバタした北海道旅行は無事に終わったのでありました。


最後に. 同業者向け情報(釧路駅での釧網線列車の乗り方)

 現在の釧網線の列車は基本的にキハ54の1両編成で、しかも座席は集団見合い型となっています。つまり座席の半分(前方の運転席側)は、進行方向の逆向きで固定された席となります。
 そのため進行方向正面の窓位置の合った好条件の座席に座るためには、駅のホームで正しい乗車位置を見極めた上で一番最初に並ぶ必要があります


45-釧路駅の乗車位置票

 釧路駅の1番ホームには、上の写真の「快速 普通列車 乗車口」と記載された乗車位置票が2個所あります。釧網線に乗る場合は、このうち左側(帯広寄り)の乗車口に並びましょう。右側(進行方向・運転席側)から乗り込むと、逆向きの席が待ち受けていることになるので注意が必要です。

 並ぶ時間についてですが、今回ブログ主と嫁はバカみたいに早く(80分前)に並びましたが、1時間前だと多分大丈夫(保証はしません)、30分前だと座れはするけど良い席は保証できない感じになると思います。
 釧網線の風景を絶対的に楽しみたい人は、1時間ぐらい早く並んででも、釧路発基準で進行方向左側の席を確保することを強くお勧めします。



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