きたへふ(Cチーム)のブログ

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国道152号線を浜松から北上してみる・その1(浜松→兵越峠→遠山郷)

2013年09月26日 | バイク
【現地訪問日:2013/9/22、最終改版日:2013/9/29】

 国道152号線というと、南は海沿いの静岡県浜松市から天竜川沿いに北上し、旧水窪町・飯田市(旧上村・南信濃村)・大鹿村・伊那市(旧高遠町)・茅野市・白樺湖を通って上田市にまで至る、縦に伸びた国道路線です。
※ 実際には起点が上田側、終点が浜松側のようですが。

 しかしこの国道は山間部で寸断されて林道が迂回路になっていたりと、酷道マニアにはよく知られた酷道路線でもあります。
 私も(酷道マニアというレベルではありませんが)、へんな道を走るのが好きな物好きなので、国道152号線は一度は走ってみたい道路でした。そんなこともあって、天気も良かった先日の秋分の日の3連休に、満を持してバイクで走りに行ってきました。

 今回は浜松から北上して長野県伊那市の旧高遠町に至る区間を実際に走ってみた感想等について述べたいと思います。


今回の全体地図(浜松から高遠まで)

地図中のマークは次の通りです
 ・A: 浜松浜北IC (新東名)
 ・B: 浜松市内のガソリンスタンド(24h)
 ・C: 国道152号/473号分岐点 (旧佐久間町:大井橋交差点)
 ・D: 旧水窪町 はくりや (休憩した商店)
 ・E: 兵越峠(ヒョー越峠) … 静岡・長野県境
 ・F: 兵越林道と国道152号(青崩峠方面)との分岐点
 ・G: 道の駅遠山郷 かぐらの湯
 ・H: 国道152号/474号(三遠南信自動車道)分岐点
 ・I: 迂回路となる蛇洞(じゃぼら)林道入口
 ・J: しらびそ高原と地蔵峠方面の分岐点
 ・K: 地蔵峠
 ・L: 大鹿村・鹿塩鉱泉方面の分岐点
 ・M: 分杭峠
 ・N: 国道152号/361号分岐点 (旧高遠町:高遠公園下交差点)

図中で使用している地図データを参照されたい方は、こちらのリンクを別ウインドウで参照ください。
(PCのFirefoxとIE8では表示されることを確認しましたが、スマホでは表示できないかもしれません)

 このエントリでは、前半の浜松から遠山郷(長野県飯田市)までの走行記録を記載しています。続きとなるの遠山郷→高遠までの区間は、その2のエントリを参照ください


1. 浜松浜北IC(新東名)→水窪(みさくぼ)まで

 この日は夜中の2時に起床して3時前に横浜の自宅を出発。初めて新東名に乗って、浜松浜北ICを6:30頃に降ります。ガソリンスタンドなど無さそうな山道に入る前に、バイク(XJ6 Diversion)のお腹をいっぱいにしておきます。

 水窪方面へは浜松浜北ICを降りて右に行った方が近いのですが、空いているガソリンスタンドがあるかどうか判らなかったので、一旦左の市街地の方に出て、新原東原北交差点よりR152を北上します。

 そうしたところ無事に(すぐに)24H営業のセルフのガソリンスタンドが見つかったので、これ幸いと給油します。


ガソリンスタンド(地図記号:B)

<ガソリンスタンド情報(レシートより)>
 ・店舗名: 松下石油(株) セルフ浜北於呂店
 ・住所 : 静岡県浜松市浜北区於呂2991-1
 ・TEL  : 053-580-3331

 この後は私の腹ごしらえをしたいところでしたが、道路沿いに早朝から食事ができるような店舗は無く、コンビニぐらいしかありませんでした。結局小腹を空かせたまま、水窪まで進むことになります。(´・ω・`)


浜松市内→水窪のはくりや(D)までの地図

 浜松市内からは国道152号(秋葉街道)を秋葉山・水窪方面に向かいます。
途中は天竜川沿いの風光明媚な快走路でした。(´∀`)


天竜川沿いの快走路

 この日はまだ1週間前の台風の影響が残っているせいなのか、上流の川の水はコーヒー牛乳のような濁った色になっていました。


旧佐久間町の大井橋交差点 (地図記号C)

 国道152号と473号の分岐点である大井橋交差点を右折して、水窪方面に向かいます。その後道路は北上するほど狭くなって、センターライン無しの1.5車線の道路が多くなります。


ダム放流注意 (こういうのを見るとワクワクします←変態)


水窪町 大原~池島間の交通情報

 そして深い山の中ながら意外と建物や人気(ひとけ)のある水窪の街に到着。
しかしながらここにも朝食を食べられるようなお店は道沿いにはなく、さすがに「このまま進むのはマズイ」と思った私は、酷道入りをする前にコンビニのパンでも何でもいいので、腹ごしらえと休憩をすることにします。


はくりや(地図記号D) … 近くに公衆トイレもあります

 そこで走っている途中に見かけた、市街地を過ぎたところにある「はくりや」という小さな商店に立ち寄ります。

 このお店で(賞味期限の近い)ロングライフの小さめのパン3つと野菜ジュース、予備のペットボトルのお茶を買い込みます。そして買ったばかりのパンの1つと家から持って来たパン1つを野菜ジュースとともに一緒に店の前でつまみます。

 最低限の腹ごしらえを行って、酷道区間に突入します。


2. 水窪→兵越峠→遠山郷 かぐらの湯まで


水窪のはくりや(D)→兵越峠(E)→道の駅遠山郷 かぐらの湯(G)までの地図

 水窪からは長野県飯田市(旧南信濃村)の遠山郷に向かいます。
 この区間は静岡・長野県境を越える山岳ルートなのですが、国道152号線は途中の青崩峠(あおくずれ峠)で分断されているため、青崩峠の東側にある兵越峠(ヒョーごえ峠、ヒョーごし峠とも)を経由する兵越林道が代替ルートになっています。


青崩峠分岐

 方角的にはまっすぐ北上すると青崩峠方面、右側が兵越峠方面ですが、道の都合の関係で青崩峠方面は右折となっています。また大型車通行不能の看板も、見ていてワクワクします(変態)。


R474バイパス草木トンネルへ

 青崩峠方面から兵越峠方面へ東進するには、比較的近年に整備された国道474線を通って進みます(水窪からは道沿いに直進するだけです)。途中、草木(くさぎ)トンネルという、ちょっと長いトンネルがあります。


水窪ダム方面との分岐

 左に進むと川沿いに南下して水窪ダム方面に行く道がありますが、ここは飯田・南信濃方面に直進します。


兵越峠スタート(綺麗な路面に注目!)

 先程の分かれ道を過ぎてからが本格的な林道区間に入ります。ところが写真の道路情報を見ると「通行止」と書かれてあります。

 「マジかよ!」と思ってぎょっとしましたが、峠を下りてくるバイクも普通にいたので、1週間前の台風の時に出した看板がそのままになっているのだろうと判断して、そのまま先に進みました(正解)。


兵越峠上り途中

 兵越峠の静岡県側は良好な路面状況で、幅員もバイクと車が離合可能な1.5車線程度あって、難なく県境の兵越峠まで着いてしまいました。


兵越峠に到着 (長野県側から静岡県側を見たところ)

 兵越峠(地図記号E)は、長野県と静岡県の境にあります。
 それはいいのですが、ここから南が“浜松市”になっているのには間違ってはいないのですが、なんか著しい違和感があります。



兵越峠 (国盗り公園)

 長野と静岡の県境で、綱引きで勝った方が1m領地を進めるというイベントをやっていることはテレビニュースで知っていたのですが、その会場がこの兵越峠だとは知りませんでした。


兵越峠 (綱引きの国境線)

 現在は静岡県側が押され気味のようです。


兵越峠 (立て札)

 この国境線は行政の境じゃねーぞという案内が出ています。


兵越峠 (下り1)

 その後、長野県側に峠を下りていきます。
 長野県側の道路は、静岡県側ほど整備はされていないものの、あまり苦もなく普通に走れる1車線の山道といったところでした。


兵越峠 (下り2)

 険しい坂道を降りていきます。ブレーキをかけ損なうと、ガードレールを突き破って空に向かってダイブしそうです。


兵越峠 (下り3)

 兵越峠の長野県側は、地図上ではどちらに進めばよいのか迷うような枝分かれの道があるのですが、実際にはそのまま道なりに走っていれば大丈夫な状態になっています。


R152青崩峠方面との分岐点(遠山郷側から撮影)

 そしてぐにゃぐにゃした山道をかなり降りたところで、青崩峠方面からの国道152号線と再び合流します。(地図記号:F)


青崩峠方面・分岐点看板

 遠山郷側からだと左側が兵越峠方面、右側が青崩峠方面ですが、青崩峠方面はこの先通行不能の「×」マークが付いています。


落石注意の看板

 また青崩峠方面は「車両通行止め」の黄色い看板と、「これより先 落石の恐れがあります 十分注意してください!!とのわくわくするような警告看板が立っています。

 このように青崩峠方面へはうっかり進めないようになっています。(道なりに進めば、兵越峠や遠山郷に出ます)

 その後、傾斜の緩やかになった山道を遠山郷方面に向かいますが、道は狭い状態が続きます。


「幅員狭い」の警告看板

 そりゃ、見れば判るがな。(´・ω・`)


工事中

 災害の復旧工事ではなく、道路の拡幅工事を行っている模様。


国道418号との合流点

 遠山郷の市街地に近くなると、道も良くなります。


道の駅 遠山郷に到着


隣接する遠山郷かぐらの湯

 そして次の休憩ポイントである遠山郷かぐらの湯に到着(9:50頃)。
 浜松のガソリンスタンドを出発したのが7時前だったので、ここまで約3時間(自宅を出て7時間)になります。

 途中、頻繁に停車しては写真を撮って再び走り始めるようなことをやっていたので、普通に走っていれば、浜松からは2時間程度でここまで来れると思います。

 かぐらの湯は10時OPENなのですが、待っている人がいたせいなのか、5分ほど前倒しでオープンしてくれました。(入湯料600円なり)

 この温泉の泉質はナトリウム成分をたっぷり含み、海水のようなしょっぱさがあります。また、硫黄成分も含んでいて、温泉特有の香りがしました。ただしお湯の色は透明でした。

 私はツーリング先でいろんな温泉に入るのですが(目的の半分は温泉)、ここのお風呂はよそにない独特な感じがありました。
 ここまで来られた方は、是非かぐらの湯に入ってみてください。また道の駅付近には郵便局やスーパーとかの施設もあるので、休憩ポイントにはもってこいの場所だと思います。

 一番風呂に浸かってリフレッシュした私は、引き続き国道(酷道)152号線を北上するツーリングを再開します。

~その2に続く~



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コメント (14)
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