LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:久々のArrow

2013-09-02 | Flight Log (機長)

久々にArrowを飛ばすことにした。Long Beach Flying Clubの雰囲気にも大分慣れ、Arrowという機体自体にも馴染んできた感じがする。機体のプリフライトを行い、駐機スポットから引き出した。プリフライト中に気付いたのは、かなりオイルが汚れていた事。交換時だなと思った。そして機体バインダーを取り出してエンジン始動の為に鍵を探すと、なんと鍵がない、、、。もうディスパッチのオフィスは締まっているので、相談しようにも誰もいない。とりあえず自分が無くしたんじゃないという事を報告すべく、Flying Clubの緊急連絡先に電話をしようとした。すると、カートが1台こちらに向って走ってきた。Do you work for LBFC?と話しかけると、Yesと言って鍵を差し出した。鍵を届けにきてくれたのだ。どうやらオイル交換するつもりで、鍵を抜き取っていたらしい。だったら機体バインダーごと持っていってくれよ、、、と思った。

何はともあれ、無事に鍵を得たので、エンジン始動、飛ぶことに。Taxi to Rwy25L at D。この日この時のロングビーチの気温はATISで31度!、暑い。ランナップエリアには双発機ばかりが並んでいた。King Airがランナップからタクシーアウトするところだったし、Diamond DA42、Duchessがランナップ中だった。紺と白の外装のDuchessは日系スクールが最近Fleetに加えたものだと思う。Duchessにしては珍しい色なので、一度見たら忘れない機体だ。この時のランナップエリアでは、たった1機の単発なので、他の双発2機よりさっさとランナップを終えた。Rwy25LからLt Xwind departure。双発ほどじゃないが、Complex aircraftを飛ばすのは面白い。200BPHの最大出力で離陸していると、30度以上の気温をものともせずにグングン上昇する。この程度の事で改めて感心し、新鮮さを感じているということは、この機体に慣れ切っているわけじゃない証拠かもしれない。

そして最大出力離陸から、25inch/2500rpmでクルーズクライムに切り替えた。その後はロングビーチ沖の海上を飛行。2000ftでレベルオフし、25/25のまま飛んだが、あまり加速していかない。離陸時のたくましさに比べ、このあたりの速度の伸びの無さは悲しい。以前も思ったことだが、やはりMooneyの伸びと比べてしまう。スルスルと滑るように加速していくMooneyは素晴らしかった。

しばらくPractice areaを飛び、そしてSocal approachを呼んでアプローチ遊び。Heading100を維持して東向きに海岸線を飛行、そしてレーダーベクターでトーランス空港ILS 29Rをインターセプト。そして80ktでアプローチし、Rwy29Rへはそこそこの着陸を決めた。きちんとILSに乗せ、あまり考えずともスロットルの微調整程度で降下率を保つということはできるようになってきた。

そのままTransient parkingに向かい、トイレにでも入ろうかと思っていたら、飛行機を見ていた親子に呼びとめられた。4,5歳の事も男の子が、what happens if you fall?などと、直球の質問をしてくる。そんな純粋な子供の質問に答えつつ、そのお父さんとも話しをしていたら、30分くらい経ってしまった。結局そのまま何もせず、トイレも寄らずに引き返すことにした。

トーランス空港、Rwy29Rから離陸、Straight outで海岸線を目指す。自分の前に、Yak 3機がフォーメーションのまま離陸していった。フラフラと3機ならんで上昇していく姿を見ていると、Blue Angelesなどのプロ達がどれだけ上手いのか分る。こちらはそのYakに続いて離陸、700ftまで最大離陸出力を維持、力強くて本当によい離陸。そして海岸線2000ftでレベルオフ、そのままロングビーチまで25/25で飛んでみた。徐々に加速してIAS132-133ktくらいまで行ったと思う。これくらい出てくれると嬉しいが、Mooneyならあと数ノット伸びる。レーダードームに来た辺りで、さっきのYak3機が500-1000ftくらい上を越えていき、そして東に進路を取って飛んでいった。こちらも東向きに飛んでいたが、130kt以上出ていると離されることはない。向うは低速で飛んでいるのだろうが、流石Arrowだなとも思った。

そのままAngeles Gateまで飛び、ロングビーチ管制塔を呼ぶ。Straight in Rwy25L report Signal Hillとのこと。そのままの出力で巡航降下。可変ピッチプロペラの利点を活かし、150kt GSくらい出ていた。そしてSignal Hillに近づくと、管制塔は離陸してくる機体にこちらに続くように指示していた。管制官は機体番号だけから、こちらがArrowだと認識しており、流石LBFCの機体だと思った。Signal Hillでポジションレポートした瞬間、cleared to landとのこと。短めのパターンを回り、Rwy25Lには80点の着陸を決めた。Taxi-way F2でタクシーアウトすると、Taxi-way Fを向ってくる機体が2機。Taxi via right side of F to LBFC cross Rwy34Lとグランドコントロール。向ってくる機体も右側をタクシーするように指示されていた。

1時間ちょっとの気晴らしフライトだが、自分にとってArrowはまだ10時間弱のフライト時間しかないので、新鮮さを感じられて楽しい。


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